江戸東京ぶらり旅

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冬至



 測定できるかどうかは別として,この日は遅く太陽が出て,早めに太陽が沈んでしまう。昼間が短く,夜は長い。明け六つから暮れ六つまでの12時間といったって,夏の12時間とは実際の長さは違う。冬に働いた方が1時間あたりの労働単価が高いということになりますね。まあ,江戸時代のことですが。

 だからこの日は地球が受け取る熱も一年で一番少なく,本当ならば一番冷える日となるのですが,地球が太陽の熱を受け取って暖まるまで45日程度かかるので,この効果が出るのがちょうど立春の頃となります。冬至を過ぎると昼の長さが少しずつ伸びるので,次第に暖かくなるはずですが,上の理由でどんどん寒くなり,立春が最高に寒い,そしてこれを過ぎるとようやく暖かくなり始める。

 という現実に合わせて年始,つまりお正月を立春にしようという時代もあったのですが,科学の立場ではやはり太陽の復活は冬至の日。

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 冬至にはゆず湯に入る,こんな習慣がありますね。
 ゆずは黄色い,昔から黄色は邪気を払い,災いを遠ざけると信じられてきました。だから大切な茶道具をつつむのに黄色の布を使うのですね。黄色のカボチャを冬至にいただくのも同じ理由です。黄色は魔除けの意味があるからね。

 今では暖房の効いた部屋でぬくぬくと生活する人がほとんどでしょうが,田舎では寒い寒い,手足もひびあかぎれ。こんなときゆず湯に浸かって手足を癒し,おまけに風邪の予防も兼ねて。それに冬至=湯治(語呂が同じね)だ,柚子=融通(これも語呂が同じね),臨機応変にうまく世渡りしようという縁起担ぎ。

 「桃栗三年,柿八年」といいますが,柚子が生長して実が成るまで長い長い時間がかかる。特に寒い地域では,冬のあいだ寒さ対策をしないと枯れてしまう。ある程度大きく成長すると寒さにも耐えられる木になるのですが,人間も同じ,風雪に耐え抜いてようやく成功するのですから,柚子の一生にあやかりたいと思うのも自然のこと。

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 こんにゃくが日本に渡来したのは奈良時代。「砂はらい」とも言い,体の中にたまった砂や毒素を吸収し,体外へ排出してくれるすぐれもの,と僧侶は考え好んで食べたとか。一年の間にたまった煩悩の砂を洗い流すという意味なのですね。

 それなら昨日はおでんのこんにゃくを,今日はすき焼きで糸コン,シラタキを・・・結構一年中こんにゃくなら頂きますね。体の定期点検といったところで,いつだって煩悩は洗い流されて無いはずなのですが,毎日毎日煩悩だれけで,今日は何を喰おうだの,もっとお金が欲しいだのと・・・。じゃ明日はどんなこんにゃく料理を食べようかな。


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 冬至にはカボチャを食べるという習慣がありますね。

 カボチャはポルトガル人によって伝えられたときは,ポルトガル語での発音「ボーブラ」と呼ばれていたのですが,これが江戸に伝えられ,あの沢庵和尚が栽培をすすめたので,そのときには「ナンキン」と言って人々は食べたのです。その後,松原庄左右衛門という人がカンボジア原産の瓜ということで「カボチャ」として売り出したのが,現在に続くというわけです。ちなみに天明の時代には「唐茄子」という呼び方も登場。

 ところで黄色は魔除けや災除けになるという考え方があって,カボチャも黄色いから,野菜の少ない季節,冬至にカボチャを食べると病気予防のまじないになる,ということでこれを食べたのです。もちろん黄色の栗やクチナシで色をつけたご飯を食べるのも同じ理由ですね。カボチャは保存もきくし,ビタミンも含み,小豆とともに煮ていただく,最高の食べ方です。


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