◆ 国際結婚・新婚生活 ◆

予感的中

~予感的中~



何時でも良いと言われたけど朝1番で行こうとキャシーが行ってくれたので私達は朝8時45分に病院に向かいました。

病院に着くと個室に案内され(カナダの病院では個室が何個もあって、先生が各個室にやってくる)その個室で、1時間以上待たされた。

1時間後先生が『sorry』と言いながら申し訳なさそうにやってきた。

握手を交わして穏やかだった先生の顔が急にシリアスな顔になった。

『実は今日呼び出したのはこの間の超音波の検査であることが見つかってね・・・』と始まった。

『2つみつかったんだけど1つは赤ちゃんの指が6本あるんだ。これは産まれた後、切るから全然問題はない。傷もほとんど残らないよ。』と言った。

最初私は先生は冗談を言ってるのかと思った。

だってそんな話し聞いたことない。

でも北米では良くあることらしい。

『そしてもう1つ・・・。こっちが結構重要なんだけど、心臓って4つの部屋に別れててね、上に2つ、下に2つって。でもこの赤ちゃんには上に2つ下に1つって部屋が3つしかないんだ。1つ足りないんだ。今はまだ小さいからこれで充分機能してるけど、生まれて大きくなったら心臓に大きな負担がかかってしまう。もっと詳しい検査をするために大きい街の専門の病院へ明日行ってもらいたい』といわれた。

あ、明日!??

ダーリンまだ仕事で帰って来ないし。。。。

ということで予約を来週にしてもらった。私はどうしてもダーリンに付いてきてもらいたかった。

病院の中では平然としていた私だが、キャシーと病院を後にして車に乗った途端に涙が止まらなくなった。

キャシーは仕事があるにも関わらず、『うちへ来てお茶でもしない?』と言ってくれた。

キャシーのうちからダーリンに電話をした。

ダーリンはホッとした声で『よかった。心臓ならまだ治せる可能性があるけど、脳だったら治せないから』と救急隊員で医療に詳しいダーリンは言った。

私には私のかわいい小さい赤ちゃんの体にメスが入ることさえ辛かった。

でもキャシーとダーリンは大丈夫だから、大丈夫だからと落ち込んでる私を一生懸命慰めてくれた。



くま つづく うさぎ



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