学びの泉 ~五目スパゲティ定食~

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shchan_3 @ 私も考えてみました くまたろうさん >>なぜかといえば・…
アトリエトトロ@ 見ていて下さいね 昨年の一月、私の拙著をこの欄でご紹介い…
くまたろう@ Re:受験勉強を終えて(02/25) >なぜかといえば・・・・ この後をお…
shchan_3 @ Re:千の風(11/09)  しょうです。こんばんは  ウロコ先…
y.hiro@ 会いに来てください 待ってます 先生、今何してますか? すっかり元気に…
Mr. Hot Cake @ Re:賛同します(02/24) アトリエトトロさん ありがとうござい…
2006.10.27
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カテゴリ: カテゴリ未分類
masa/k先生、昨夜はごていねいな返レスありがとうございました。また新たな問題提起をいただき、近々バトンを受けた記事を書かせていただくつもりです。



このブログ、「読んでくださる人がいるかな~?」なんて不安を持ちながら始めたものの、9月19日に開始以来一ヶ月ちょっとで1万アクセスを突破してしまいました。ありがとうございます。

今日は教室に来たときからこのあとも来客続きで、そのあと授業に入るため新しい記事を書いている時間がとれません。

といって、これだけではいらしてくださった方々には申し訳ないので、以前に私のメルマガで掲載した私の駄文をコピーしました。すでに読まれたメルマガ読者の皆さまにはごめんなさいm(_ _)m

これは創作ではなく、自分の小学校時代の体験の1つです。

ちょっと悲しいお話しですが、小学生のお子さんをお持ちのお母さん、よろしかったらお子さんに読んであげてください。

いつも長文ですみません。

 。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。




僕が生まれ育ったのは、三方を山に囲まれた小さな村、本当の田舎です。田んぼがあり、小川があり、かえるが鳴き、蝶々が舞う。一歩家から外に出れば、そこかしこどこでも遊び場です。

学校が終わると、すぐに家に帰ってカバンを放り投げ、そのまま外に遊びにとび出す毎日でした。


あの日もそうでした。

パンツ1つになって、ざるとバケツを両手に「どじょう」をつかまえに、田んぼのあいだを流れる小川に一目散。水にそ~とざるを立てて素速く水底まで沈め、足でバッ、バッとどじょうをざるに追い込んでいきます。

この日も戦果たっぷり。「もう帰ろうか」と思った時、上から何かが流れてきました。

野鳥のひなです。

「死んじゃってるのかな?」手ですくい上げました。「あれ、まだ少し温かい!」 

ぐったりしていても、まだかすかに感じられる体温。

そのままひなを抱いて、家にとんで帰りました。

納屋に行ってワラを持ち出し、小さな寝床を作って、ぐったりしているひなを寝かせました。布を何枚もかぶせて、てのひらを添えてじっと見守っていました。「元気になれよ!」「元気になれよ!!」と心で叫びながら・・・





「おなかがすいたんだろう!」

すぐに庭の土を掘り、ミミズをつかまえてひなの口に運びました。でも食べません。棒の先につけて口に運んでも、いやいやをします。

「そっか~、この子も野鳥なんだ」

それまでにジュウシマツとかカナリア、アリやアリジゴク、フナや金魚などいろいろなものを飼ってきました。野鳥をつかまえて飼ったこともあります。

でも野鳥だけはダメでした。敵意をむき出しに、人の手からエサを食べようとはしません。






ひなの声が力を帯びてきました。その時です。南の空からひばりが一羽、ものすごい勢いで降りてきて、庭の木にとまり「チッ、チッ」と鳴き始めました。そしてすぐさま舞い上がると、せわしなく隣の木に飛び移りまた「チッ、チッ、チッ」・・・ 凄みのある、おそろしい鳴き声です。


ひばりは、おそろしく気が小さく警戒心のつよい鳥。人家の庭に降りてくるなど、ふつうはあり得ません。

ふっと目を下にやると、あのひなもものすごい速さでありったけの力をふりしぼって、そちらに走っていきます。

「このひなのお母さんなんだ!」


母ひばりと子ひばり。子ひばりはお母さんの真下に走り寄りました。お母さんは子ひばりのすぐ真上で、懸命に鳴きながら、羽をバタバタさせています。

子ひばりはお母さんを見上げながら、いっしょに鳴いてまだ羽といえない羽をバタバタさせています。


思わず走り寄ろうとした僕。そのとき母鳥は僕に向かって飛びかかってきました。すごい勢いです。


「僕は敵じゃないよ! この子をお母さんに運んであげようと思っただけなのに…」 ああそうか、お母さんは子ひばりを連れていけないんだ。

僕が浅はかでした。タカが獲物を爪でつかんで運んでいくようなことを想像していたんです。


親子は互いに精一杯羽をばたつかせ、精一杯の声をふりしぼって至近距離で泣き合うしかありませんでした。


夕闇がせまり、もう辺りはかなり暗くなっています。


「鳥は夜には目が見えなくなるはずなのに… このままではお母さんはどうなるの?」

突然ふっと母ひばりは舞い上がり、南の空に帰っていきました。

子ひばりの、力を落とした、悲しげな鳴き声。

「あきらめられてしまったの?」なんとかしてやりたい。でもお母さんは子を巣に運んで行けない。どうしたらいいんだ?


子ひばりだけが残されました。力なく鳴いています。僕が手のひらにすくいあげても、抵抗しません。

「寝ようね」と言いながら、わらの寝床に寝かせました。眠れたかどうかはわかりません。


一夜が明けました。たぶん日曜日だったんだと思います、そのあとのできごとをまたずっと見ていましたから。


雨戸の隙間から光が射し込み始めた頃、外でまた「チッチッ」とけたたましい鳥の鳴き声がします。

あわててとび起きて雨戸を開けると、そこには・・・

「この子のお母さんだ! 来たんだ!!」

一夜を僕と過ごした子ひばりは、もう座敷の縁側から飛び降りて、お母さんのもとにうれしそうに走り寄っていました。昨日は何も食べていないのに。


僕はもう近寄ることはできませんでした。

そのあとの光景は昨日の夕方くりひろげられたことと同じです。お互い羽が触れるほどまで近寄って、求め合い、鳴きあうだけ。

このせつない光景を僕は1日ずっと数メートルの距離で見つめるしかありませんでした。なんとかならないの。


その日が暮れ、親ひばりは宵闇に消えました。「もう子ひばりをあきらめただろう」 夜、子ひばりはかなり衰弱していました。

「かわいそうになあ」僕にできることは、寝床に寝かせ、手を添えることだけでした。


翌朝、夜明けとともにまた親ひばりが庭でけたたましく鳴いていました。
母ひばりだって昨日は1回も食事していません。

「お母さんはあきらめなかった!」


でも子ひばりは走り寄って行きませんでした。もう寝床で冷たくなっていました。


それでも「来い!来い!」と叫びつづける母ひばり。だんだん疑いをもつような鳴き声になり、それでも何もかえってこないと、やがて悲しそうな鳴き声を残して、南の空に力なく去っていきました。


それを見届けると、僕は子ひばりの亡きがらを手のひらにのせ、庭の松の木の下に深い穴を掘って葬ってあげました。精いっぱい書いた「子ひばりのおはか」の木切れを土に立てて・・・


「あの時、流れてきた子ひばりを助けたことが良かったの?」、「元気にしてやったから、そのあと親子によけいに悲しいせつない思いをさせてしまったの?」、「親子が出会っても、僕は子をお母さんのもとに帰してあげられなかった」


何かとてもにがいものが、心に残りました。自分の無力感だけが残りました。その日は学校へは行きませんでした。その後、ジュウシマツを飼うことはやめました。


                                               了






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Last updated  2006.10.27 15:56:00


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