グアテマラ滞在3日目の日曜日、
日曜に開催される露店市を目指し、車に乗って約3時間、チチカステナンゴ Chichicastenango という
高原地帯の村へ向かいました。
グアテマラの日系旅行会社 カクテルツアーズ の五十嵐さんという方に、
今日のスケジュールはアテンドしていただきました。
ホテルでの朝食もそこそこに、7時半アンティグアを出発。
途中、県境(?)で、果物類の持ち込み規制の検問所を通過。
車が検問所に止まると、オニイチャン(係員)がガラリと後部座席のドアを開けるや否や、
「何か果物は持っていないか?」クン、クン、クン・・・・・・・。
えっ?今、クン、クン、クン、って鼻で車内の臭い嗅いだ!?
と、一瞬唖然とする私たち。
だってどんなに経験を積んだって、人間の鼻で、果物の臭いは嗅ぎ分けられないでしょ~~~。
次の瞬間、車内は大爆笑!
いい味出してるなぁ~、グアテマラ人。
無事検問通過~~~~(当然!?)
チチカステナンゴでは、毎週木曜日と日曜日、大きな露店市が開かれます。
当然本日の目的は、それ。
車を降りた私たちは、市に入る前にホテルのトイレを借りました。
ちゃっかりしていて、トイレだけの利用の人からはちゃっかりお金を取る。商売上手。
そのホテルの庭で、おじいさんが黙々とひょうたんでできたマリンバを演奏していました。]
演奏・・・・・・、というより、ただひたすら、
ぼんっ↑、ぼんっ↓、ぼんっ↑、ぼんっ↓、ぼんっ↑、ぼんっ↓・・・・・・
って、ビミョーな音程で、これは「音楽」じゃないけどねぇ~(笑)
そのホテルの前からすでに露天市は始まっています。
とりあえず、迷子にならないように気をつけながらサント・トマス教会 Iglesia de Santo Tomas を目指します。
16世紀、先住民土着の宗教をカトリックに改宗させようと動いていたスペイン人によって壊された建物の上に
建てられたというカトリック教会。
ですが、その迫害の陰で、カトリック教会を隠れ蓑にして土着の宗教もめんめんと受け継がれてきたのだそうです。
中に入ると正面はカトリックの祭壇だけども、
中央通路にはじゅうたんがしかれ、香やろうそくが焚かれ、花びらが敷き詰められ、そこで祈る人々も。
明らかに普通のカトリック教会の雰囲気とは異なる。
今でも、その迫害の歴史を感じることができる、ちょっと不思議な雰囲気の教会でした。
今、教会が建っている下の階段、いにしえのマヤの建物に使われていたその場所は、
今、非常に神聖な階段なのだそうです。
だから、部外者である私たちはその聖なる階段は上らず、脇を通って教会に入りました。
聖なる階段も、たくさんの村人たちで大混雑。
聖なる階段の下。きゃ~通してぇ~っ!!!
階段下で売られていた、お参りに使う花びらがきれいでした。
教会の前に広がる露店市。
買い物をする先住民の衣装も、とても美しい。
木製のお面屋さん。
自然染色なのでしょうか。とてもきれいな色合いの糸。
非常に繊細な色合いのグアテマラ織。
グアテマラ人の主食、トルティージャに入れる石灰だそうです。
これもグアテマラの食事には欠かせない、豆類。
市の真ん中には、もちろん食堂も。こんな大きな市だもの、買い物中にはお腹も空きます。
トルティージャや鶏を焼く煙と臭いでもうもうとした露店食堂。
大きなコマル(トルティージャを焼くフライパン)で、トルティージャを焼くおばさんもいい味出してます。
今では男性も民族衣装を着る民族は少なくなっているのだそうですが、
そんな数少ない、ソノラという村の民族衣装を着た男性。
最後に、市の外れから向こう側の丘にすごいものが見えました。
このカラフルな建造物、なんとお墓!
もちろん土葬。なんだかメキシコに近い死生観を感じたのですが、
それにしてもなんという賑々しさ。。。。。。。。