1835381

HOME | DIARY | PROFILE

【フォローする】【ログイン】

ラテンな駐在妻日記

11．カナディアン号終着駅バンクーバーへ

< 新しい記事

新着記事一覧(全1050件)

過去の記事 >

Feb 21, 2007

サンブラスその１　～　ウルルンなKUANIDUP篇

(9)

テーマ：あなたの旅行記はどんな感じ？？(4725)

カテゴリ：パナマ　観光モラのふるさとサンブラス

カーニバル休暇を利用して、モラを伝承する先住民・クナ族が住む、
サンブラス諸島 へ行ってきました。
実質初めての国内旅行！！！ワクワク
・・・・だったのは束の間、一応覚悟はしていたけど、予想以上に超サバイバルな、
まさにウルルン滞在記を地で行くような３泊の旅になりました・・・・・。

ホントは、サンブラスは「２泊」で充分なんですって。
「日本人には２泊以上は耐えられない。」って言われてたんですが、
カーニバルの繁忙期で飛行機が取れず、泣く泣く「３泊」に・・・・・・。

何故かというと・・・・・・。

サンブラス諸島はパナマの北側、大西洋側に、３００以上の島々から成り立っています。
パナマのすごい（立派な）ところは、先住民の自治区を認めているところ。
パナマ国内には５つの自治区があり、それぞれの先住民族が自分達の文化や言語を守りながら、
生活をしています。
そんな中で最も早く１９２５年に自治権を得たクナ族は、
今のこの時代、椰子の葉で作った家に住み、ハンモックで寝、川の水をくみ、電気は自家発電、
朝、家の男達は丸太をくり抜いただけの手漕ぎの舟（良くてそれに布を貼った「帆船」）に乗り、
本土へ行き、畑仕事をし、水を汲み、その後は漁に出る、
小さな子供達は素っ裸で遊び・・・・・・、
そんな原始的な生活をしています。

国土を北へ縦断しただけで、突然そんな原始的な世界に突入する、パナマの不思議。

・・・・・・なんです。
そんなところで現代の日本人が、ましてや超甘ちゃんな私たち夫婦が
短期であれ滞在するのは、相当な覚悟が必要なのは、想像に難くありませんよね・・・

こちらが私たちが泊まった ＫＵＡＮＩＤＵＰクアニドゥップ島

SanBlas 1

サンブラスにいくつかある空港のひとつ、リオ・シドラ空港からエンジンつきの舟で３０分。
１周を数分で回れてしまうほどの小さな珊瑚礁の島。
１０戸あまりのクナ式のコテージと食堂などからなる、ホテルだけの島です。

SanBlas 2

お部屋は、カバーニャ caban~a とスペイン語で呼ばれるクナ式の「小屋」

SanBlas 3

床は、ない。

SanBlas 4

砂のジャリジャリが気になるベッド と台（机？）が砂の上に置かれているだけ。
出発直前、エージェントに「タオルってあるの？」と確認したところ
「あるけど、持って行ったほうが良いよ・・・・・」と言われ、慌てて用意してよかった。
タオルだか、タオルケットだか不明の、糸がボロボロになった「タオル」が２枚、
これも強風にあおられた砂にまみえるがまま、ベッドに置かれているだけ。。。。。
とてもこれでは身体は拭けません・・・・・・。
おまけに私たちのカバーニャは、ドアも閉まりませんでした。
仕方ないので夜は内側に椅子を置いてなんとかひと目を避ける。

風を避けるために、ベッドをちょっと動かしてみたら、下に割れたレンガが置かれていて、
それをどかしてみたら、なんとカニさんの親子が住んでいました
カニさんの親子と同室 なんて、初めての経験です

SanBlas 5

もちろん シャワーとトイレは共同 。もちろん「水シャワー」とは聞いていたのですが、
こりゃ「シャワー」ではなく 「一筋の水」 ・・・・・・・。
それも、本土からくんできた 川の水を屋上のドラム缶に溜めた もの。
一応、表面上は水洗トイレ。（でもその先は・・・・？？？？？）

こちらが食堂。３食付です。
こんな孤島で食事なし、ってのも困るケド。

SanBlas 6

ある日の朝食。

ある日の昼食。
ココナツジュースで炊いたライスに魚料理、野菜をワンプレートにした「パナマ飯」スタイル。
これにメロンのデザート付き。

SanBlas 8

ある日の夕食。
夕食はお昼よりちょっと豪華に活きのいいランゴスター！！！！

SanBlas 9

ということで毎食楽しみにしていたのですが、
ドンッとひとり一匹ランゴスターが出てくるワケではなく、ランゴスターや蟹入りの炒め物。
これに超熟した甘く美味しいパイナップルのデザートつき。

SanBlas 10

この調子で３日間は、さすがに飽きたわぁ～～～。
もちろん、乾季に吹くという強風の中での食事なので、 漏れなく「砂つき」 って感じだし

こちらは「バーコーナー」。

SanBlas 11

滞在３日の内２日は、朝、他の島からクナ族の女性がモラを持って「出勤」、して展示中。
「バー」の中では、ワイン、ラム酒、ビール、コーラなどが売られています。
ビールとコーラがどちらも１ドル５０セント。
地元製のビールとコカコーラが同じ値段、というのは中南米で良くあるパターンなのですが、
そしたらアルコールの方が得じゃん、と思うのは日本人的発想？

夕方。
暗くなってからのシャワーは寒いし、自家発電の薄明かりの中でのシャワーもこわくて、
シャワーは６時前の明るいうちに済ませることにしました。それも水着を着て。
シャワーというよりチョロチョロと「一筋の水」。
川の水はシャンプーも石鹸も全然泡立たないし、寒いし、もうタイヘン！
シャンプーは一応「つけ」ただけ。日焼け止めもおちないし、満足に顔も洗えない。
足、もちろん滞在中最初から最後まで砂まみれのままでした。
最後には、ほとんど気にならなくなっていた、恐さ
でも帰宅した時の熱くて潤沢に出るシャワーの幸せだったこと！！！！

夜。
一番天気が良かった初日、満天の星空はそれはそれは見事でした。
天の川もくっきり、降るような星空、とは、まさにこのこと。
強風で寒くて寒くて、なんとなく始まったキャンプファイヤー（！？）

でも９時ごろ、部屋に戻った後は、自家発電の薄明かりの中では何もすることもなく、
早々におやすみなさ～い
でも、いつもいつも宵っ張りな私がそうそう寝れるワケがありません。
その上ものすごい強風でその風の音、風にゆれる椰子の木の音が気になるし、
そんな強風に運ばれてくる砂でどんどん足がジャリジャリしてくるのも気になって気になって、
ほとんど寝れませんでした。。。。。。

朝。
部屋の中の全てのモノは薄っすらと砂で白くなって いました。
ってことは、もちろん私自身も「薄っすらと砂で白くなって」寝ていたハズで。

でもね、
お日様が昇ると目を覚まし、
なんとなくお腹がすいてみんなが食堂に集まると昼食がでてきて、
夜、暗くなると再びなんとなくみんなが食堂に集まって夕食を取る、
という、
実はちょっと心地よくも ありました。
こんなサバイバルな生活なんてとてもできな～いっ！！！と言いながらでも、
人間の根幹の部分はそれを拒否していない。なんだか不思議な気分でした。

日中は、椰子の木に吊らされたハンモックにゆられ、波の音を聞きながら
本を読んだりお昼寝したり。時には海に入ってシュノーケリング。
砂浜でゆっくり、それだけならお洒落なリゾートホテルでもよくやることですが、
ここではピニャコラーダを持ってきてくれるボーイさんもいない。
ひたすらの～んびりするのみ。

ホテルのスタッフはクナ族の男性が５～６人。
彼らも舟が沖合いに見えると船着場に集まり、本土から運んできた水や食料を運び、
時間になるとのんびり客の食事の用意をし、
のんびり砂浜のそうじをし、合い間には昼寝をし、夕刻には釣りをして、と、
これまたのんびり。
もちろんお客のペースのジャマはしないけど、自分たちもこの大自然の中で
のんびりと気の向くままに仕事、という感じ。
でも、それがなんだか心地よい。

超サバイバル、超ウルルンな私の人生にはあり得ない３日間でしたが、
でも結局はそんなにイヤではなかった、それよりなんだか心地よいくらいの、
そんなサンブラスの３日間でした。ちょっと不思議な感覚だったけど。

そして、お天気に恵まれたのもあって、朝に昼に夜に、素晴らしい景色に出会えました。
そしてクナ族が住む島へ行ってたくさんのモラにも出会いました。
続きはまた次回。

お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう

Last updated Feb 22, 2007 11:25:58 PM
コメント(9) | コメントを書く

[パナマ　観光モラのふるさとサンブラス] カテゴリの最新記事

■コメント

孤島での休暇

パラダイス1111 さん

素敵な休暇だったようですね。
しかし、砂だらけと一筋の水のシャワーはセットだとかなり辛いと感じます。
食事の中の砂はこれは...
砂を噛む思いと申しますが、想像するだけでウワーって感じです。
砂がパウダーサンドで粒が細かいのでしょうか？

でも、人間には思った以上の適応力があると言うことですね。
大自然との共生、たまには良いかもしれません。

ところで、海の透明度はいかがでしたか？
観光客は多いですか？
それから、モラって何でしょう？

(Feb 22, 2007 04:06:15 PM)

返事を書く

Re:サンブラス１　～　ウルルンなKUANIDUP篇(02/21)

un caballero さん

噂通り凄いですね。行かなくて良かった～。
僕らは駐在中行った本格的国内旅行は、
デカメロンとイスラ・サンホセの二カ所だけです。
デカメロンは御存知でしょう。
でも、イスラ・サンホセにいった日本人っているのかな～？
僕ら行ったときは、アメリカ人老夫婦二人だけで、ビーチもプライベート、プールもプライベート状態でした。なかなか良かったですよ。

(Feb 22, 2007 10:42:07 PM)

返事を書く

Re:孤島での休暇(02/21)

トルティージャさん

パラダイス1111さん

＞砂がパウダーサンドで粒が細かいのでしょうか？

珊瑚礁の白いきれいな砂でした。

＞でも、人間には思った以上の適応力があると言うことですね。
＞大自然との共生、たまには良いかもしれません。

ほんと、そう思いました。この私が、案外適応しちゃったんですもの・・・・・。こんな暮らしを送るクナ族の人たちの方がむしろ、私たちより豊かな毎日なのかもしれません。

＞ところで、海の透明度はいかがでしたか？
＞観光客は多いですか？

きれいでしたよ！夏にわざわざ行ったカリブ海のドミニカ共和国のリゾート地よりずっとずっと透明で青い海でした。
観光客は乾季でパナマの連休、欧米のバケーション時期の今、トップシーズンのはずですが、なんといってもたくさんの島々に散らばっているので・・・・・・。同じホテルに滞在した２０名前後以外の観光客とは会いませんでした^_^;

＞それから、モラって何でしょう？

クナ族が伝承する手工芸です。私のブログトップ左の「カテゴリ」から「パナマモラのある風景」をご覧頂くと、私のモラ遍歴をご覧いただけます。もちろん、サンブラスでのモラの風景も追ってご紹介します！
(Feb 22, 2007 11:34:03 PM)

返事を書く

Re[1]:サンブラス１　～　ウルルンなKUANIDUP篇(02/21)

トルティージャさん

un caballeroさん
＞噂通り凄いですね。行かなくて良かった～。

^_^;
いえいえ、行ったことに後悔はしていないですよぉ～。ぜひ一度体験を^_^;

＞僕らは駐在中行った本格的国内旅行は、
＞デカメロンとイスラ・サンホセの二カ所だけです。

デカメロンは、良くパナマ在住の日本人が今も出掛けています。イスラ・サンホセは初耳です。どの辺りの島ですか？

パナマはほんと、観光情報が乏しくて・・・・・。
サンブラスももっと情報があれば、ホテルも吟味できたのですが。
(Feb 22, 2007 11:36:43 PM)

返事を書く

Isla Sanjose

un caballero さん

パナマ湾にある島で、コンタドーラより沖の方ですよ。（たしか。。。ウル覚え）
会社名忘れてしまったんですが、ちゃんとホームページ持ってます。
６人乗り？くらいのセスナで、島まで行きます。
カバーニャと言ったと思いますが、
いわゆる戸建てのコテージで、ちゃんと床もあり、海岸沿いの斜面（ちょっと崖っぽい）に建っているので、眺めも抜群です。
ボートで、釣りや、バギーで島探検なども出来ます。結構お勧めですよ。
それから、国内旅行は、EL VALLEにも行ってました～。
(Feb 23, 2007 08:53:22 AM)

返事を書く

あったあった

un caballero さん

Isla San Joseですが、HACIENDA DEL MARという会社でした。
ここをチェックしてみて下さい。
http://www.haciendadelmar.net/haciendadelmar.net/
(Feb 23, 2007 03:14:58 PM)

返事を書く

Re:あったあった(02/21)

トルティージャさん

un caballeroさん
＞Isla San Joseですが、HACIENDA DEL MARという会社でした。
＞ここをチェックしてみて下さい。
＞ http://www.haciendadelmar.net/haciendadelmar.net/

うーん素敵ですねぇ！同じカバーニャでも、雲泥のさですね！（お値段も雲泥の差ですが^_^;）　チェックしておきます！　情報ありがとうございました！
(Feb 24, 2007 07:37:19 AM)

返事を書く

Re[1]:あったあった(02/21)

un caballero さん

（お値段も雲泥の差ですが^_^;）　

スタンダードの代金しか払ってないと思いますけど、たぶん他に客がアメリカ人老夫婦しかいなかったせいだと思いますが、スイートに泊まりました。
サラとレカマラが別れていた部屋で、子供らは、サラのソファがベッドになって寝かしてもらったのですよ。
ラッキーでした。
こっちからレコメンドしたわけではなかったのですが。
若し行かれるなら、オフシーズンがいいかも。
でもデカメロン形式の込み込み料金ではないので、御注意下さい。
カバーニャにテレビはありません。
冷蔵庫はありましたので、お茶持っていきました。
シャワーもばっちりでした。
(Feb 25, 2007 12:28:32 PM)

返事を書く

Re[2]:あったあった(02/21)

トルティージャさん

un caballeroさん、

ますます行きた～いっ！と、思いました。虎視眈々と狙っておくことにしますっ！！

＞（お値段も雲泥の差ですが^_^;）　
＞
＞スタンダードの代金しか払ってないと思いますけど、たぶん他に客がアメリカ人老夫婦しかいなかったせいだと思いますが、スイートに泊まりました。
＞サラとレカマラが別れていた部屋で、子供らは、サラのソファがベッドになって寝かしてもらったのですよ。
＞ラッキーでした。
＞こっちからレコメンドしたわけではなかったのですが。
＞若し行かれるなら、オフシーズンがいいかも。
＞でもデカメロン形式の込み込み料金ではないので、御注意下さい。
＞カバーニャにテレビはありません。
＞冷蔵庫はありましたので、お茶持っていきました。
＞シャワーもばっちりでした。
-----
(Feb 26, 2007 12:39:46 PM)

返事を書く