トルコ風

トルコ風

腹痛の巻


早朝から私達は起こされ作業場に向かわなくてならなかった。
その時、隣りに座っていたのが、フィアンセ君でした。
私は、あまりの眠たさに彼の肩で寝てしまったのだ。

その肩寝(?)事件後に彼は私に彼氏がいないと確信したらしい。

巨大な彼にとって小さい車の中で私を起こさないように
じっとしていることは、かなりの重労働であったようだ。

実はその時に腹痛を彼は起こしていて、ものすごくその態勢が
苦しかったらしい。(笑)

目的地に到着後、彼の顔色はとても悪かった。
そして、トイレはどこかな?って私に聞いてきた。
なかなか戻らず、心配していたら寒くて気持ち悪いんだと・・・。
リーダーではなく私にSOSを求めてきた。

私は、山の天候は変わりやすいからと沢山の服を携帯していたが
ほとんどのメンバーが天気が良いからと薄着であったのである。
(その為多くのメンバーがその後すぐ青白い顔になった。)
彼の事件を引き金にリーダーは皆の上着を取りに
彼と共に戻る決断をした。

私と彼はその後、腹痛事件が私達の仲を結ぶとはまだ知らなかった。

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