三人寄れば文殊の知恵

三人寄れば文殊の知恵

花まつり考


お釈迦さんの誕生日というのは常識だと思っていたのですが・・・

昨日、徳島の仏教会では二日早く「はなまつり」を行い
お釈迦さんを乗せた「ぞう」を引っ張る、
「ぞう引き」の稚児行列が行なわれました。

CIMG0016.JPG

私は子供の頃、四月八日には「ぞう引き」をして
甘茶をお寺に貰いにいくのが慣わしとなっていましたので、

はなまつり=ぞう引き=甘茶=お釈迦さんの誕生日

が普通でした。

昨日は「花まつり」の前に法事がありました。

施主さんから

「今日はお忙しいのですね」

「そうなんです。これから仏教会の
「花まつり」に行くんですが・・・」

「桜の花も終わりですからね」

「???」

60近い方ですが、理解されていなかったようです。

今年はちょっと気合を入れて、
広く「ぞう引き」のお稚児さんを集めようと
声を掛けたのですが・・・

「ぞう引き」の知名度が「知る人ぞ知らない」
というぐらいありません(汗)

根本的に、「花まつり」のあり方を考えるべきでは
ないでしょうか?

日本で一般にも広まっている宗教行事といえば
宗教色がありません。

というより宗教と関係なしでも参加できるほうが
広まります。

四月八日といえば、新年度のはじまりの季節です。

売り込みしやすい時期!

「ちょうど4月は新年度が始まる時期と重なっています。
新しい仲間を迎える時期として、
イベントを行いたいところです。」

と去年も書いています(汗)

ちなみに花まつりとは、お釈迦さんの誕生を祝う行事です。

お釈迦さんのお母さんのマーヤー婦人は「遥か遠い天から、6本の
金色の牙を持つ純白の象が下りてきて脇からお腹に入った」という
夢を見てお釈迦さんを身ごもったといわれています。

また、ルンビニーの園でお生まれになった時は、あらゆる木々は
咲き誇り、虚空から清らかな甘露の水が降り注ぎお釈迦さんの体に
注がれたといわれています。

そして、七歩歩いて右手を上に、左手を下にして
「天上天下、唯我独尊」と宣言されたといわれています。

そのため花まつりでは白い象を引いて、花で飾られたお堂の中で、
生まれた時のお釈迦さん(誕生仏といいます)に甘茶を掛けます。

ですがもうそろそろ宗教色を一新して、
新しい花まつりのあり方を考えるべきと思えます。

いつもこの「ぞう引き」が通過する徳島市中心部の
新町商店街は関西方面や郊外型大規模店への
買い物客の流失によって日曜日にも関わらず
シャッターが閉まっている店も少なくなく、
商店街のアーケードの通行もまばらでした。

四月八日に掛けて何か全国的に行なえるイベントを
考えれば商店街の再生も可能なように思われます。 

遅くなりましたが、明日は各地のお寺で
甘茶供養が行なわれます コウユウ

最終更新日 2008年04月07日

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