三人寄れば文殊の知恵

三人寄れば文殊の知恵

阿耨多羅三藐三菩提



先日法事があり、施主さんはちょうど私と同年代。

「ところで、般若心経って何回ぐらい唱えたら憶えられます?」

「どうでしょう?」

「100回ぐらいで憶えられますか?」

「○○さん、それは無理ですよ(笑)、若い人ならともかく
もうこの歳になると、記憶力が落ちてますからね」

「そうですか、最近般若心経の内容を勉強しながら、
憶えようとしているんですよ。たとえば、
サンスクリット語(般若心経の原文)と英語は語源が同じですから

『羯諦羯諦(ぎゃてい、ぎゃてい)』

なんか、英語の「go to go to」と同じとか考えているんですが・・・」

「そ・そ・そうですね(知らなかった、
しかし意味からするとそんな気がー汗)」

「ところで、『阿耨多羅三藐三菩提
(あのくたらさんみゃくさんぼだい)』
なんか、笑ってしまうんですけどね」

「そうですか?」

「昔、レインボーマンとかいうヒーローものがあったんですが
知ってます?」

「知ってますよ」

「そのレインボーマンが変身する時に

あのくたらさんみゃくさんぼだい
あのくたらさんみゃくさんぼだい
あのくたらさんみゃくさんぼだい

レインボーダッシュ~とか言うんですよ」

「知ってます」

「だから、それをつい思い出してしまうんです」

「なんとなく判りますね」

「でも、何で『あのくたらさんみゃくさんぼだい』と唱えて
変身するんでしょう?」

「・・・」

「これ以上ないくらいの悟りという意味ですよね」

「そうです。無上正等覚というんですが」

「悟りと変身とどう関係するんでしょう」

「う~ん、悟りというのは心が静かな状態ですから、
心を静かにして変身するんではないでしょうか???」

「では『あのくたらさんみゃくさんぼだい』って唱えたら
心が静かになるんですか?」

「どうでしょうか?(汗)、ところでレインボーマンは
もう地上波では放送できないでしょう。」

「そうなんですか?」

「だって『死ね死ね団』って出てきますけど、あのテーマなんか
絶対放送できないでしょう」

「○ね、○ね、○ね、○ね、○ね、○ね、○んじまえ♪~
って言うのですか」

「そうです。その後がもっと凄いんですよ」

「そうですか?スカパーとかでは、放送されている
と思いますよ」

「ええ~放映されているんですか?
放送禁止用語とかあると思うんですが」

「最近、色々うるさいですからね。『風が吹けば桶屋が儲かる』
なんか、公では説明できないでしょう」

「そうなんですか?」

「○くら、とか、○味線引き、とか差別用語ですからね」

「そうですね~」

話が『阿耨多羅三藐三菩提』からはずれて
ほっとしました(汗)

最終更新日 2008年08月29日

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