三人寄れば文殊の知恵

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四国遍路経験者の菅直人首相誕生!



先週末に菅直人首相誕生が誕生しました。

ネット上でも、新聞紙紙上でも「四国遍路をした」ことが
取り上げられています。

これは、ネット上で「四国遍路」「政治」について意見を発信している
私も意見を述べなければなるまい!

しかし、「四国遍路出身者」として初めての首相という誤解も
あるようですが、正確には池田勇人についで二人目です。

※池田勇人氏は本四国ではなく、島四国という
瀬戸内海の島にある四国霊場を模した巡礼だという指摘がありました。
訂正させていただきます。

池田氏の場合は、菅氏と異なり、悪性の皮膚病にかかり、
大蔵官僚を退職して療養しますが生死を彷徨ったと言います。

打つ手もなく、知り合いの勧めで遍路となって四国を巡拝し、
そのおかげで難病が治ったと言います。

再び大蔵省に戻りますが、その間五年のブランクが出来てしまい
出世には致命的!

遠回りになったようですが、実は意外な功徳がありました。

終戦を迎えたとき、重要ポストの官僚が公職追放されたため、
京都大学出身者として初めて「大蔵次官」のポストにつきます。
それを足がかりに政界進出。首相にまで上り詰めます。

もし、病気にかからずそのまま勤めていたら、公職追放にかかり
後の池田内閣の誕生はなかったかもしれません。

さて、一方の菅氏は「年金未納」を指摘されて党代表を辞職して
「自己を見つめたい」ということで、四国遍路に出ます。

5度の区切りうち(何度かに分けて)で松山まで
お参り(全体の6割ぐらい)しているそうです。

他のサイトでもコメントしたのですが、時代背景もあるかも
しれませんが、池田氏の遍路に比べて、菅氏の遍路は
軽さを感じてしまいます。

昭和初期にはまだ吉野川沿いに行き倒れのお遍路さんの
死体があったといいます。

お金も無く、四国へ上がって一番から始めたお遍路さんが
泊まる所もなくて、力尽きたそうです。

そんな時代に、治療方法も解らない難病に苦しみ、
もうすがるものもなく、最後にお大師さんにお願いした池田氏。

自分で時間を作り、その期間だけ四国にやってきて、
遍路をした菅氏。

かつては「池田型」の遍路スタイルが一般的でしたが、
最近は「菅型」のお遍路さんがほとんどに思えます。

お遍路さんからも、一般からも菅氏の四国遍路の評価が意外に
高いのにビックリです。

今の時代にあっているからかもしれません。

本題に戻りますが、「菅氏が四国遍路を経験しているから~」
というのは誤解か過剰評価のような気がします。

四国遍路で功徳をいただいた池田氏にしてから

「貧乏人は麦を食え」
「中小企業の五人や十人自殺してもやむを得ない」

という問題発言で有名です。

ある方が「私と同じ経験をされた菅氏が首相に・・・」と
書かれていましたが・・・

菅氏がその方と同じ経験をされたかどうかは疑問です。

むしろ、寂れつつある四国の現状を見ていただいたのなら、
四国と同じような地方に対する政策をお願いしたいところです。

とはいえ、ほとんど鳩山内閣の閣僚が留任。

期待できません!

せめて、民主党という名前と裏腹に民主主義を無視した強行採決の
連発だけは改善して欲しいところです。

最終更新日 2010年06月09日

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