たこ焼きとラフランス

酒豪王選手権



はたしてこの記事を「探検活動」のカテゴリに入れておくべきか悩んだが、あらゆる意味で、今回の飲みは探検であったと思うんだ。むしろ冒険。死出の船出。



今になって考えてみると、酒豪王選手権ってなんて馬鹿馬鹿しいイベントなんだろうと思う。
酒を飲んで飲んで飲みまくって、吐かずにたくさん飲んだ人が勝ち・・・。
なんつーか、サウナ我慢大会とかと同じレベルな気がしたんです。

でもね。若いんだもの。血気盛んなんだもの。

僕だって。


そんな感じでまったりと。僕の記憶に残っている限りでだが、酒豪王選手権を回想したいと思う。






5限目の授業が終わる。部会に直行。終了。
前々から連絡はなされていたんだ。今日酒豪王選手権やるよって。正直授業関係のことあってあんま出たくなかったけども、今回逃したら次開かれるのがいつになるか分からないからこっち優先かなって。
それはつまり、僕はもともと酒豪王選手権やる気満々だったということを意味する。まぁ実際満々という程でもないんだけども、やれるとこまでやってみたいなって思った。優勝は無理だとしても上位陣に迫れるくらいの強さはあるんじゃないかなって自分では思ってたんだ。
嘘は言うまい、ある程度平均よりは強いという自負はあった。


とまれこうまれ、自分は酒豪王選手権に参加。

いったん家に帰り、脂っこい物食べて胃を補強。
家にあった日本酒とカリン酒をひっさげて選手権会場いわゆる旧部室前に行く。

行ったら、なんか一年生がたくさんいた。7,8人くらいか。あと上級生3人。
なんか皆和気藹々。あっれー?酒豪王って雰囲気じゃないよ。

俺「まだ始まってないんですか?」
4年男「始まってるよ~。ノートに名前書いて。ちなみに今俺暫定1位だから」

ノートに名前を書く。


ここで酒豪王選手権のルールを説明する。
選手権開始から終了まで最も多くのアルコールを摂取した人が優勝。終了時間は午前1時。ただし、途中で吐いた場合はその時点での摂取量が記録となる。ドーピング(ドリンクとか)は自由。酒の種類も自由。コールをかけるのは禁止。ただし、本人が要求した場合は例外。

つまり、さっきも言ったとおり、たくさん飲みまくった人が優勝って単純明快なルール。
あと、アルコール計測方法は、アルコール濃度と飲み物の分量を掛けた値。
例をあげると、アルコール濃度10%のものを200ml飲んだら20ポイント獲得。


そろっと。


自分はベンチに腰掛ける。
1年生と談話だよね。名前知らない奴数人いるけど別にいいや。

なんで酒豪王に参加したのか聞く。
「なんか先輩に『参加しなかったら調子こいてるって思われるから参加しとけ』って言われたから参加したんですよ~。そうなんですか?」

断じてそんなことはありません。


1年男「探検部の先輩ってかっこいい人多いですよね。◎◎さんとか××さんとか・・・」
俺「そこに俺の名前が入ることはないのか・・・。」
1年男「違うんすよ、俺さんはかっこいい系じゃなくてかわいい系なんですよ!」

うーん。言われた時は悪い気しなかったけど、今考えるとはぐらかされた気がしてならない。


俺「4年男さーん、日本酒空きました。」
4年男「あ、じゃあお前暫定1位だわ」

今考えるとこのころが自分の花だったと思う。


1年女「俺さん、私のこと覚えてます?杉滝に一緒に行ったんですけど・・・」
俺「あー覚えてるよ。あのテンションの高い子だ。・・・ごめん、名前忘れたんだけど・・・。」
一年女「△△です」
俺「△△さんね、わかった。たぶんもう一回くらい聞くと思うから」

この後懸垂格好が楽しいだの云々的な話をしたが、別段盛り上がることもなく、会話は尻切れトンボに終わった。普段はすっごいノーマルでかわいい子だったけども、彼女は抱き魔だった。後述。


1年女が4年女に抱きついてた。
4年女「抱きつくのは慣れてるけども、抱きつかれるの慣れてないからなんかドキドキするー」
俺「ぉー・・・。あ、いやなんでもないです。まぁ悪くないですね・・・」

なんか俺って駄目だな。いろんな意味で。あらゆる意味で。


俺「飲まないの?」
2年男「いや、飲みたくないんだけどさ・・・。」
俺「んー、まぁご自由に、ね。」

この男、最終的に選手権で2位となる。自分酒苦手だとか昔言ってたくせに・・・。




この頃、自分のポイントは80くらいだったと思う。なんか1年男がいっきにのし上がって来てた。勝負は長いんだしと僕は思う。僕は小休止を取る。だんだんと人数も集まって来てた。


しばらくして全酒豪王がやってきた。持って来てる酒の量が半端じゃない。前回大会での総アルコール量を超えるだけの量を持って来たらしい。ちなみに普通の人飲んだらぶっつぶれて倒れてさようならってレベルですね。前回大会、優勝時はポイント400越えてたらしいから。日本酒1升を超えてますね。本当にお疲れさまでしたと。

1年男にコンビに行かないかといわれた。さっき2年男があとでコンビに行こうとか言ってたからそいつに声をかける。ついでに1年女も付いてくる。
行ってみんなお酒を買う。自分は買わない。別に持ってるしね。1000円を貸してあげる。そういえばこのお金、まだ返してもらってないのだが。
コンビニに行ったことで相当酔いが回った。動いたから血が全身に廻っちゃったんだろうなって。

会場に戻る。
さっき話してた1年女がラリってた。うん、あれをラリってるって言うんだと思う。
1年男数人と1年女が介抱してた。
1年女、のたーって男に抱きかかる。1年男がおい、しっかりしろってとニヤニヤしながら抱く。

殺・意・の・波・動・が・目・覚・め・て・き・た

俺「先輩、あれうらやましいっす」
3年男「ここに座ってると抱きついてくれるよー」
っと言って石のベンチを指す。
迷うことなく即座に座る。

わくわく。
わくわく。

3年男「さっきからあの子、ここに座ってる人に抱きついてくるんだよ。」
俺「マ、マジっすか!マジっすか!やっべ、やっべ!!」

ワクワク。
ワクワク。

なんか風俗店の待合室で待ってるおじさんの気分だ。

わくわく。

1メートル半くらいの地点にいた一年女およびその取り巻きが別の場所へ移動する。

俺「・・・来ないっすね」
3年男「あれ、さっきまで本当に来てたんだけどな」

とか思ってたらまたこっちに戻ってきた。しかも俺の方向に向かって来るではないか!


キタ。



キタ。




女の子が俺の膝の上に手を置く。






キターーー!!!!


4年女「だめだめ、ブログに書かれちゃうよ!」
って1年女をあっちへ誘導してった。



・・・哀し。



そんなことがありました。
自分はまるで変態だな。
別にいいけどもね。所詮俺だし。




すこし時間経過でだいぶ場が盛り上がる。やっぱ前回酒豪王及び、有力勢力が来ると違う。

2年女がゆで卵を差し入れてくれた。3切れ食べる。塩味が効いてておいしい。


会場周辺を歩きまわる。

数人死んでた。



2年男にカリン酒もらっていいかと聞かれた。正直勝てる気もしないし、すでに結構ふらついてる感じだから別にかまわないと答える。

2年男が日本酒を持って来てた。少しもらう。

2年男、いわゆる大阪に絡まれて逆十字を食らう。

最初のころだいぶ頑張ってた1年男は死んでた。



コンビに一緒に行った1年男が発狂してた。
発狂と呼ぶのがふさわしいと思う。酒は恐ろしい。
以下にその会話を示す。
俺「おーい」
1年男「ぎゃはははは!!!!!!ぎゃはははは!!!!」
俺「だいぶ酒きてんなー」
1年男「ぎゃはは!そうなんすよーぎゃはは!!俺いっつも酒飲むとぎゃっはっはっはっは!!笑うんすはっははっはは!!!!ぎゃはははは!!!」
俺「・・・。」
2年男「大丈夫かなこいつ・・・。」
1年男「そうなんすよぎゃっはっはっは!!いっつも笑うとがーっは、俺を部屋に戻そうとするんすよあーっはっはっは!!!イヒヒヒヒー!!!」
俺「俺の名前知ってる?」
1年男「ぎゃははは!!あーはっははは!!!!」
俺「・・・。」

お酒って怖いね。いつも物静かな青年なのに。


2年男の一人が吐いたらしい。帰って行った。

クライミングボードの下で部長が寝てた。

審判の先輩に自分の順位みたいなのを聞く。
そしたらあと少し飲めば、とりあえず1年生には勝てるらしかった。

4年生男にトイレについてきてくれと頼まれた。
付添い人がいないと吐いたと疑われるらしい。やっぱ上位狙ってる人は違うなと思う。
「お前もまだそうして立って話せるなら、もっといけるはずだ。上級生としてどうあるべきか。俺たちがいなくなったらお前らが頑張らなきゃいけないんだからな」
・・・はい!!
若干、誇張してないこともないが、こんな感じのことを言われた。ちなみにこの人が、今選手権で優勝した。


前回酒豪王の先輩に話しかけられた。
具体的には覚えてないが、もっと飲め。飲む酒がない。じゃあこれを飲め、お前はそれでいいのか?強くあれ。みたいな感じ。
結果として日本酒を270ml手に入れた。

今考えると、っつか考えるまでもなく、この酒が自我崩壊の決定打だった。

少し時間がたつ。
前回酒豪王が崩御した。
大丈夫ですか?大丈夫ですか?と皆で声をかけていたら突如走り出して嘔吐したのだ。
正確には嘔吐しながら走ってた気がしないでもない。

4年男がベンチに座ってた。だいぶきてるらしい。耐えている様子だった。

審判が言う。現在、1位は4年男、2位は2年男。

自分も飲もうかと思った。
審判に聞いたら、今ある酒を飲めば、それなりに高い順位に着くことがわかった。5位とかそんくらい。だから飲む。

飲む。

よくわかんないけども、4年女とかから粗相コールがかけられた。コール禁止だけど粗相じゃしょうがないよなって、まだ残っていた僕の理性は考えた。飲む。

飲む。





ここから先、視覚による記憶はない。
聴覚と視覚による記憶は残っている。

・クライミングボード直下のマットの上で寝てるらしい記憶。
・四年男が優勝した記憶
・立て続けに3度、いっぱい吐いた記憶。
・顔に何か書かれる感触
・水をかけられた記憶
・俺が再び吐きそうになったので誰かがあわててマットをずらして地面に吐かせた記憶。
・自分の唸り声の記憶
・誰かの自分に対するアクションに対し、わめきたててる記憶。(俺は意識があるんだぞってことをアピールしたかったんです・・・。)
・部長と大阪の会話


会話内容は、あらかた片付けが終わり、解散しようとしてる内容だった。ただし、自分の状態が芳しくないために、はたしてこのまま放っておいて帰ってもいいのかと悩んでいた。会話の終わりの方の記憶はない。













朝。なにやら工事の音が聞こえる。

目を覚ますと真上にクライミングボードがありびっくりする。

徐々に記憶が戻る。自分は昨日、したたかに飲んでそのまんま寝たんだなと。迷惑をかけたなと。体の上には寝袋が掛けられていた。


時計を見ると8時半だった。別に一コマ目は授業入ってなかったんでね。
部室の周りを見回すともう誰もいなかった。

・・・。

正直・・・これはショックだった。自分が最後まで寝てる一人だったなんてね。

もうこの場に用はない。早々に立ち去ろうと。


帰宅に先立ち、いくつか問題があった。

眼鏡がない。

ない。

ない。

探してもない。っつか眼鏡ない状態で探すもんだから、どうにもはっきりとしない。


でもないからしょうがない。


次に。


自転車の鍵がない。

ポケットに入れてた自転車の鍵がない。
かでもね、こういうときのためにスペアキーがあるんですよ。
スペアキーは筆箱に入れてある。もちろん持ってきてますよ、俺天才!

筆箱を開ける。

鍵が NEEEEEEEEE!!!


残念無念また来週。どうしようか・・・。
どうしようもない。


荷物をまとめて会場を去る。




夏草や、つわものどもが、夢のあと




自転車ないから歩きでね。

道行く人が僕を見る。
いつも無関心な守衛さんも、今日はやたら僕のことをじろじろ見てくる。
そんなに俺の格好おかしいのかなーっと思う。たしかに服に土がべったりついてたりはするけどもさぁ。
俺の顔になんかついてんのかよ!!??ってちょっと思ったりね。



帰宅。

服を洗濯。

シャワーを浴びる。


あ、なんか顔についてますね。なんかもうひたすらに悲しい。
黒マジックで顔塗りたくられてます。素手で自転車のチェーンを握った感じ。
最初鏡を見たときに、最初の一瞬、俺顔色悪すぎ!!って思ったのはここだけの話。ほんと一瞬の話ですから。


顔を洗う。体を洗う。

髪に吐しゃ物が乾燥してこびりついてたらしい。
お湯を浴びると少し吐しゃ物のにおいがした。

インスタントゲロ。


さっと朝飯を作る。

部員に自分の眼鏡を知らないかメールを流す。以下メール内容。

「私用で本当に申し訳ありませんが、誰か自分の眼鏡の所在を知ってる方いますか?部室前で目覚めたらなくなってました。もし知ってるだとか、部室前で拾った方がいたらご一報ください。スペアを持ってないもので。2年俺(自分が情けない)」

2コマ目あったから学校行こうとしたんだけども、自分の体調の悪さに気づき断念する。

前回酒豪王から連絡が来て眼鏡拾ったとのこと。やった-。

その後、ずっと寝る。


目覚める。5コマ目の授業に出席する。けっこう時間ぎりぎりに目が覚めたもので、眼鏡を取りに行く時間がない。
しょうがないので眼鏡なしで授業に行く。極端に低い視力でもないからまぁ何とかなるけどもさ。

授業中、腹がグルグルなる。しょうがなく授業を抜け出しトイレに行く。なんか液体が大量に出てきた。

授業に戻ったら先生に大丈夫かって言われた。はいって答えておいた。


授業が終わり、部室に眼鏡を取りに行く。行く途中、2年女に会った。眼鏡は?酒豪王誰になった?的な会話。

自分忙しいもので。その後、同じ授業の女性3人と、授業での発表の内容について一時間ばかり話し合いをする。


話し合いが終わってから2年男と用があったので電話をする。

朝起きてからあったことを話したら爆笑された。そこまで笑わんでも・・・。
で、もうちょい詳しい情報を手に入れる。
昨夜、水をかけられたという不可解な記憶が残っていたが、どうやらそれは俺の顔についた吐しゃ物を洗ってくれていたらしい。
なんか本当に申し訳ない気持ちとありがとうという気持ちになった。
選手権で自分の順位は、5位とか6位とかそこら辺で、なかなか頑張ってたみたい。まぁ賞賛に値する程度の順位だと思う。ポイント100代後半だった気がする。自分の記憶の範囲では。

今週末の山行が悪天候のため中止になったので僕は嘆き悲しみました。





お酒って毒なんだなぁって思った。

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