Let's Enjoy ♪おだいどこ育児♪     ★台所育児で五感を磨く子育てを!★

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*台所の安全対策








サカモトキッチンスタジオ(キッズ☆キッチン)訪問記 in 神戸


 2005/4/8、2歳から参加できる料理教室:「キッズ☆キッチン」の見学の為、神戸のサカモトキッチンスタジオを訪問しました。
 「キッズ☆キッチン」の実際のクラス開催の前日だったので、
その様子は見ることができなかったのですが(今度、参加してみます!)
クラスを行う場所(子供向けの高さのIH付き調理台や子供の身長や作業に
合わせて使う為の、高さが色々のおびただしい数の風呂椅子?な踏み台
を拝見させていただいたり、クラスの献立を試作して、「どうやって、
子供たちに伝えるか」と話あっている様子を垣間見せていただきました。
「キッズ☆キッチン」の実際の様子は サカモトキッチンスタジオ のHPのキッズ☆キッチンのページに紹介されています。

 その上、料理研究家であり台所育児の提唱者の坂本廣子先生に直接お話を伺うことができました。先生の台所育児への思いやスタンスは、確かに
著書『台所育児 ~一歳から包丁を』に述べてあることと同じですが、
実際にお話を聞くと、やはり迫力がちがいました。

以下に先生のお話をまとめてみました。



*一番大切な基本になる考え方として、

「料理を教えているのではない、料理で教えているのだ」
その理由は?
「大人たち親たちは子供が自立できるように、色々な体験を
させて育てていかなければならない。
五感をフルに使ってできる体験、今の子供たちに
一番欠けている体験ができるもの、それが実は料理だから」


「主役は子供。本当に子供の立場に立って考えてやらないと、
大人からの押し付けになってしまいます。子供たちが
”自分のこと”だと納得してやっていないと、絶対にうまくいきません。」


最近は「食育」とよく言われることもあって、子供向けの料理教室、調理器具なども増えてきていますが・・・

子供向け料理教室について
「現実には、本気で子供の立場で考えられた教え方ややり方を
している先生や料理教室は少なく、これまでも、色々な人と
一緒にやったことがあるが、大抵はあまり感心できるものではなかった。」

子供向け包丁について
{刃のない包丁(ギザ刃包丁も含む)}

「こども向けの包丁も、発売側に文句をいいたくなるものばかり。
刃のない包丁:こんなものを子供に与えてはいけません。」

→その理由は

1、切れない→自分はできない、というネガティブな体験を与えかねない。

2、包丁の使い方・力の入れ具合などにも妙なクセが付きやすい。

  坂本先生の教室では、どんな小さな子供でも最初から本物の包丁を
  使わせているそうですが、刃のない包丁に慣れた子供の矯正に苦労した  という経験もあるそうです。

3、包丁(刃物)の取り扱いに間違った認識を与えてしまう。

  お家で刃のない包丁でやることに慣れていた子供が、
  本物の包丁を使ってやるのを見ていたら、恐ろしいことに、
  刃を上向きに、しかもその上向きの刃をもう片方の手で押さえて、切ろ  うとしていていたという経験もあるそうです。
  その子は、刃のない包丁を使ってきたので、これまでどっちを上向きに  しようが、関係なかったのです。

4、包丁によるケガについて
  包丁は切れるものなのだから、間違ったら切れるのは当たり前。
  よく切れる包丁であれば、傷もきれいで痛みも少ない。
  そもそも、切れない包丁で無理をしようとするからケガをする。
  坂本先生の料理教室で多いパターンは、
  見ていた親などが、子供の様子が危なげに見えて、思わず
  手を出して(この行為そのものが禁止なのにもかかわらず)、
  子供がそれを払いのけようとして誤ってケガしたり、
  口を出してしまい子供が驚いたり気が散っててケガしたり、
  などというものばかり・・・。

{セラミック包丁}

テレビの子供料理番組でも有名だけど?

「これも私はあまりおすすめしません。意外ともろくて、
スイカを切っていたら、刃が中に残って柄だけが手についてきました。」

値段も高いのに切れ味が鈍るのが早く、しかも専門業者に砥ぎに出さなければならない。刃こぼれもしやすい。


そんなわけで・・・

こちらのキッズ・キッチンでは、坂本先生がこれまでの豊富な経験
から、子供たちの本当に合った台所道具をということで開発された
「台所育児シリーズ by サンクラフト」 の包丁を使用しています。

「子供を信頼して、1歳からでも本物の包丁を渡してください。
刃の下にお指を持ってこないことだけ約束して・・・。
大人は一度だけ、見本をみせてあげたら、もう手を出さないで
子供を信頼して見守ってあげてください。
信頼を受けた子供は、ちょっとくらいおぼつかなくても、
方法さえ子供の立場で工夫されていれば、きっと上手にできますよ。」



私は、メーカーが子供用包丁を開発したくて、坂本先生に監修をお願いした、というより、坂本先生が色々やってきた結果「子供たちにこんな包丁があったら!」とメーカーに作らせた、に近いのでは
ないかという印象を受けました。


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