専業トレーダー DaTsU

ダン・ブラウン


私的には「ダ・ヴィンチ・コード」よりも迫力があったと思う。

はっきり言ってむちゃくちゃな展開もあるが、映画にしたら迫力があるのは
こちらだろう。

NASAの闇の部分、日本の政治とは違ったダイナミックな見せ方をしている。

ダ・ヴィンチ・コードで日本でも有名になったダン・ブラウンのこの小説は天使と悪魔とダ・ヴィンチ・コードの間に書かれたものです。他の二作と同様にいろいろな主要登場人物の視点から物語が語られているので最後まで事件の黒幕がわかりませんでした。アメリカの実際にある団体なども登場し、本を読んでいくうちにかなりの情報通になれる薀蓄も満載です。かなり現実離れしたシーンもありますが、一気に読める一流のサスペンスです。

国家偵察局員レイチェルの仕事は、大統領へ提出する機密情報の分析。現在、ホワイトハウスは大統領選の渦中にあり、現職と争っている対立候補は、なんと彼女の父だった。選挙戦はNASAに膨大な予算を費す現政府を非難し、国民の支持を集めている父が有利に進めていた。そんなある日、レイチェルは直々に大統領から呼び出される。NASAが大発見をしたので、彼女の目で確かめてきて欲しいというのだ…。

米国大統領の命令で北極に飛んだ国家偵察局の情報分析官レイチェルは隕石を調査して驚愕の事実をホワイトハウスに報告する。レイチェルと海洋科学者トーランドは気がつけば現職大統領と次期大統領候補の間にくりひろげられる凄まじい権力闘争にまきこまれていた。
欺瞞と裏切り、恐喝と暴力。目的達成のためならいかなる手段も辞さない。権謀術数の限りを尽くす。これが本書表題のデセプション ポイントだ。
用意周到に組み立てられた国家的大陰謀は成功を収めたかにみえたが、皮肉にも北極海に棲むありふれた微生物によって綻び始める。
著者の「天使と悪魔」の主題は「科学」、「ダ・ヴィンチ・コード」のテーマは「芸術」だとすると、本書のモチーフは「政治」であると言えそうだが、フィレンツエを舞台にするはずの次回作は何を動機とするのだろう。
次期大統領候補の側にブレーンが一人しかいないのはありえないし、NASAの存続をめぐる駆け引きだけで、一般政策論争なしに大統領選のゆくへが決まってしまうのもおかしいと言えばおかしいけれど、フィナーレに用意された満塁逆転サヨナラホームランまでイッキに読者を引っ張ってゆくダン ブラウン先生の筆力には脱帽。


○ダヴィンチコード

昨年来のベストセラーブックで、外国著としてはハリーポッターに次ぐ
近年のロングセラーではないのでしょうか。

上下巻でボリューム100章を超え、謎解きとしては一流であるが、
日本人の我々にとっては、少々難解な部分も数多くある。
それは、宗教的要素、フランス、イギリス、アメリカと全く日本とは
関係ないところの趣旨がどこまで理解できるのか?
それが今年映画となってやってきます。

今年の洋画見たい候補ナンバー1です。

ダヴィンチコード映画公開が2006年5月19日全米で公開予定、日本では5月22日から映画公開されます。
映画主演はトム・ハンクス、
映画監督にはシンデレラマンで評価の高い、ロン・ハワードです。


冒頭:
「この小説における芸術作品、建築物、文書、秘密儀式に関する記述はすべて事実に基づいている」

閉館後の静寂に包まれたルーブル美術館で起きた殺人事件をきっかけに、明るみに出た不吉な筋書き。それは、キリストの時代以来、ある秘密結社により守られてきたベールをはがすものだった。殺人の被害者は、古くから連綿と続くその秘密結社の総長。彼は死の直前、不気味な暗号を犯行現場に残していた。その暗号を解くことができるのは、被害者の孫娘で著名な暗号解読者でもあるソフィー・ヌヴーと、高名な象徴学者のロバート・ラングドンのみ。


ふたりは事件の容疑者となる一方で、ヌヴーの祖父の殺人事件のみならず、彼が守り続けてきた、古くから伝わる驚くべき秘密の謎をも調べ始める。警察当局と危険な競争者の追跡を間一髪ですり抜けながら、ヌヴーとラングドンは謎に導かれるまま、息つく間もなくフランスとイギリスを、そして歴史そのものを駆けめぐる。前作『Angels and Demons』(邦題『天使と悪魔』)に続く本書は、ページを繰る手が止まらないスリラー作品に仕上がっていると同時に、西洋史の驚くべき解釈をも披露している。


 主人公のふたりは、モナリザの微笑みの意味から聖杯の秘密にいたるまで、西洋文化の大いなる謎をめぐる知的かつ魅力的な探索に乗り出す。ブラウンの解釈の真偽に難癖をつける向きもあるかもしれないが、その推測のなかにこそ、本書のおもしろさがあるのだ。思わず引き込まれる『The Da Vinci Code』は、豊かな思考の糧となる1冊だと感じます。

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