演 奏 会 の 旅

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元帥閣下

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元帥閣下 @ Re[2]:2013 柳町中学校吹奏楽部演奏会 第3部(10/16) ぅ〃*さん 演奏会お疲れ様でした! 10月1…
ぅ〃*@ Re:2013 柳町中学校吹奏楽部演奏会 第3部(10/16) 2014.10.12(ホクト文化ホ-ル.中…
ぅ〃*@ Re[1]:2013 柳町中学校吹奏楽部演奏会 第3部(10/16) わざわざお返事ありがとうございましたっ!…
元帥閣下 @ Re:2013 柳町中学校吹奏楽部演奏会 第3部(10/16) ぅ〃*さん、詳細なレポートありがとうござ…
ぅ〃*@ Re:2013 柳町中学校吹奏楽部演奏会 第3部(10/16) はじめましてっ…でいぃのかな〃 柳町中学…
November 22, 2025
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テーマ: ピアノ(244)
カテゴリ: 吹奏楽



三原未紗子ピアノ・リサイタルに行ってきました。

プログラム
前半
1.C.ドビュッシー:<ベルガマスク組曲>より「月の光」
2.M.ファリャ:<恋は魔術師>より「火祭りの踊り」
3.M.ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
4.M.ラヴェル:水の戯れ
5.M.ラヴェル:夜のガスパール
        「オンディーヌ」「絞首台」「スカルボ」

後半
6.M.ムソルグスキー:展覧会の絵
  <プロムナード>
  第1曲 グノームス
  <プロムナード>
  第2曲 古城
  <プロムナード>
  第3曲 テュイルリー
  第4曲 ブイドロ
  <プロムナード>
  第5曲 卵の殻をつけたひなどりのバレエ
  第6曲 サムエル・ゴールデンベルクとシュムイル
  <プロムナード>
  第7曲 リモージュの市場
  第8曲 カタコンブ-ローマ時代の墓
  第9曲 にわとりの足の上に建っている小屋(バーバ・ヤーガ)
  第10曲 キエフの大門

アンコール
7.M.ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ

レポート
<ベルガマスク組曲>より「月の光」
コンサートのオープニングは、照明をぐっと落とした状態で、幻想的な雰囲気の中でのスタートとなりました。月の光は、先週の地域ふれあいコンサートでも演奏されたことから、三原氏の生の演奏を聴くのは3回目となりましたが、考えてみれば同じピアニストの同じ曲をわずか2週間の間に3回も聴くというシチュエーションは、あまりにも贅沢かもと感じつつ、その名演を心に刻ませていただきました。

<恋は魔術師>より「火祭りの踊り」
月の光のイメージカラーが青だとすれば、この火祭りの踊りは赤。呪いを吹き飛ばす力のある音楽はとてもエキサイティングかつダイナミックで、元気をもらえた感がありました。作曲者のファリャは、ラヴェルの1つ下で親交もあったとのことで、当時二人がどんなやりとりをしていたのかな…と想像しながら聴かせていただきました。

亡き王女のためのパヴァーヌ~水の戯れ~夜のガスパール
ここからは、ラヴェルのオールプログラムということで、管弦楽の魔術師と言われるラヴェルの作風についてお話があり、その技巧の素晴らしさは、内声にありとのことで、まずは同じ日に公開された「亡き王女のためのパヴァーヌ」と「水の戯れ」が連続して演奏されました。そして「夜のガスパール」は、ラヴェルのピアノ曲の中ではもっとも難しいと言われる楽曲とのことで、それを弾きこなすために、三原氏の集中力がいやおうなしに高まり、そのオーラがひしひしと伝わってくる感覚がありました。

展覧会の絵
この曲は、ラヴェルによって管弦楽化され、大ヒットしたことがきっかけになって、原曲であるムソルグスキーのピアノ版も注目されるようになったということでしたが、私自身も10年程前に展覧会の絵の全曲演奏をメインに据えたプログラムでコンサートに臨んだことがあり、そういった意味では全10曲について1つ1つの想い出があり、とても親しみを持って聴かせていただきました。また先週の地域ふれあいコンサートでダイジジェスト演奏を聴かせていただいたこともあり、足りないパズルをはめて曲が完成した!という感覚もありました。

亡き王女のためのパヴァーヌ
展覧会の絵を演奏し終えた三原氏が、アンコールではまる曲がなくて悩んだというお話がありましたが、考えてみれば、これだけラヴェルのカラーに深く染まったコンサートでアンコールで別の作曲家の曲の演奏はありえない…という想いは三原氏にも聴き手側にもあったところで、前半で演奏されたこちらの曲のチョイスとなりました。

まとめ
サントミューゼのレジデントアーティストによるアウトリーチ、地域ふれあいコンサート、アナリーゼワークショップ、リサイタルという包括的な企画は、サントミューゼの基本方針の1つである「育成」という部分においてとても素晴らしい効果を上げていると感じた次第です。それはアーティスト自身の口から「とてもよい勉強をさせていただきました!」という言葉が出てきたり、聴き手は言うに及ばずですが、演じ手と聴き手の双方が成長できる感覚を毎度感じるところです。





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Last updated  November 24, 2025 07:53:16 PM


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