鶴々鹿々

鶴々鹿々

べこ餅

べこ餅

五月五日は端午の節句

五月人形とともに活気をみせるお菓子屋さん柏餅と粽は定番のお菓子のようである。

だが、私にはこの二つに想い出はない

理由は端午の節句といえば「べこ餅」しか食べてなかったからだ。

北海道と東北しか売ってないというべこ餅
それは葉の形をしていて、黒糖の入った餅と普通のもちとが真ん中で分けられている。丸く、黒糖と白い餅が交互になっているものもあるが、私は葉っぱの
ほうが馴染みが深い。

このお菓子、柏餅より知ってはいるが、さして想い出があるわけでもない。

では、なぜ取り上げたか?

それは、べこ餅が郷土のお菓子であるからだ。
北海道のお菓子といえば、白い恋人やロイズ、マルセイバターサンドに丹頂鶴の卵、最近ではドゥーブルまで、数え切れないお菓子がある。
しかし、どれも企業がつくったヒット商品である。

べこ餅は違う。(起源までさかのぼればそうかもしれないが)
大福や煎餅がいつのまにかある感覚で、べこ餅があるのだ。
ふってわいたものではなく、昔からある郷土料理のような佇まいを感じる。

北海道に帰れば食べられる。でも帰らなければ食べられないお菓子
物産展に来てくれればいいのに、と思うが洋菓子の強い北海道で、わざわざ
出てくる企業もないのだろう

べこ餅を食べるときはストーブの上に乗っけてあっためるとおいしいくなる
まだまだ暖房器具の手離せない季節を感じる



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