鶴々鹿々

鶴々鹿々

ケーブルカーに乗って



市庁舎
 立派ですよね!! 
サンフランシスコ市の市庁舎です。サン・ピエトロ寺院を模したらしい建物は、中心部から離れて泊まった私たちを喜ばせるものでした。
 近くには州立図書館本館がありましたし、オペラハウスまで。しかし、この周辺は治安が悪いらしく、1本東側の通りは、サンフランシスコで一番危険といわれてる場所だとか…。日差しの強い旅の2日目が始まった。

 この日の目的はケーブルカーに乗って坂道を楽しむ。急な坂道をケーブルカーで登る気分はどんな感じか、坂の頂上ではどんな景色が待ってるのか。そんな期待に胸を膨らませながら、乗った。
 「ゴロゴロ…」走る音にレトロ感を感じ、ケーブルカーは坂を登りはじめる。”おー、のぼってる~!”電車のように対向席のため、傾斜が急になるにつれ、自然と体が下に下がっていく。何かに捕まっていないと、隣との激しい密着は避けられない状態だった。
 …と、私の”坂の真ん中から写真を撮りたい”の一言に降りる…が、あとから撮ろうよと友人、”そうしようか”と私。
 結局写真も撮らず、降りてしまったため、坂の頂上まで歩くことに。大変だ~と思いつつも、サンフランシスコの坂を登っていることに喜びを感じている。友人たちは勿論、疲れているだけ。
 その後少しくだって、そこからまたケーブルカーに乗る。満員状態の車内、それでも乗って車内の入り口付近に立っていようとすると、車掌らしき人が
  『Go go go!!』
 と中へ入れようとする。つり革につかまっている人たちの間に入り、友人も車内に入りきると、
  『Excellent!!』
 と一言。なかなかだよこの車掌(?)と思う。

 ケーブルカーは終点のフィッシャーマンズ・ワーフに着く。前日に引き続いての場所、少し慣れた様子で周辺を散策する。巨大なホームセンターに本屋、日本との違いに驚き、楽しみながら見て回る。本屋では『sudoku(数独)』や『Geisya(映画さゆりのノベライズ)』があった。数独の人気は聞いてはいたものの、ものすごい量の本があり、人気ぶりがうかがえた。(しっかし、あんなに種類あったけど、どれも変わらないだろう)

 帰り、またケーブルカーに乗って帰る。
 途中、何やら急に道の真ん中で立ち往生する。何なのかわからないが、道の先には警官が。何かあったのかと思ったら、何やらドラマか何かの撮影らしい。
 前日ガイドさんがサンフランシスコでは映画をよく撮ってたといってた。そのため市には映画課というのがあり、何かあったときは市が処理するという行き届いた環境であるようだ。
 偶然の遭遇に私たちは喜んだ。

 夕食、私たちは日本食のレストランに入った。一度は日本食レストランというものがどんなところか行ってみたかったのだが…。何やら高級店のたたずまい。料理の値段は高めだったが、基準を知らない私たちは、そこで食べることに。
 あとで知ったのだが、その店はサンフランシスコで一、二を争うほどの高級日本食レストランだったようである。
 ここで友人の一人は40$程の料理を注文。友人が旅行中最も高額な支払いであったといっていた。そして後々まで後悔し続けるはめとなる。そう、勿論、前日機内で私を寝不足にさせたあの友人なのである。

 選定の失敗がいい教訓になったと思いながらも、これからも夕食をどこにしようか悩み続けていく。
 しかし、それはそれとしてこの日も歩いた1日、早めに眠りにつき、明日に備えるのである。

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: