真剣にダイエットと健康を願う方

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野菜ジュースの効能はいかに?


野菜ジュースの効能はいかに?

皆さんからの質問の中で野菜ジュースについての質問が非常に多いのは今も昔も変わりません
野菜を摂れない状況から、簡単に摂れる野菜ジュースを野菜代わりに摂っても大丈夫なものなのか?
野菜ジュースは本当に野菜の代わりになるものなのか?
飲むにあたって注意点などはあるものなのか?
など、数え上げればきりがありません

これについて、朝日新聞の朝刊に「元気 からだ」というシリーズがあり、この中で野菜ジュースについての特集記事がありました
構成的になかなか面白いものでしたので、以下に全文を記してみます

「野菜ジュース 上手に飲み『食』を補助」

 体にいいとわかっていても、不足しがちな緑黄色野菜。そこで人気を呼んでいるのが野菜ジュースです。
「青汁」とも呼ばれ、専門のスタンドも次々に登場。
野菜不足解消の切り札になるのか、専門家に聞きました。(石田 勲)

 横浜市の主婦ケイコさん(35)は毎朝、顔を洗う前に冷蔵庫を開けるのが日課だ。
 凍った90ミリリットル入り青汁4袋を取り出し、水をはったボウルにドボン。会社員の夫(38)と長男(9)、長女(7)に飲ませる。子どもにはオレンジジュースや牛乳で割ってやる。

 原料は「ケール」
 青汁は緑黄色野菜を搾ったジュースのこと。なかでも、キャベツやブロッコリーの原種にあたる「ケール」の搾り汁がよく知られている。
3年前から宅配してもらっているケイコさんは「長年の便秘が解消された。肌の調子もいい。夫は口内炎ができにくくなったようです」。
ケールとほかの野菜を食品標準成分表で比べると、ビタミンAのひとつ、カロチンはトマトの5倍。カルシウムはホウレンソウの4倍。ビタミンCはみかんの3倍。
 「ケールはビタミンA、Cが豊富で、栄養素のバランスもよい。優れた野菜なのは間違いない」と、独立行政法人の野菜茶業研究所(三重県)の山下市ニ・機能解析部長は太鼓判を押す。
 ケール青汁の製造販売の大手キューサイ(本社・福岡市)と山口県立大の研究者は、8日の日本栄養・食糧学会で、その健康効果を発表した。女子学生19人が青汁を4週間飲み続けたら、免疫機能を示すNK細胞の活性度が上昇したほか、便通もよくなる傾向があったという。
 ビタミンやミネラル、食物繊維を豊富に含む野菜は一般的に免疫機能を高める効果もあるようで、がんや高血圧、心臓病といった生活習慣病の予防にもなる。

 2~3割も不足
厚生労働省は「成人で1日当たり120グラム以上の緑黄色野菜、野菜全体では350グラム以上を食べることが必要」と提言している。しかし、実際の摂取量は95年を境に減っていて、20~40代は2、3割も足りないのが実情だ。
 「健康のため、もっと野菜を」という気持ちが売上を伸ばす。全国清涼飲料工業会によると、トマトジュースを除く野菜系飲料の生産量は昨年27万キロリットル。97年の2倍以上になった。
 化粧品会社ファンケルも今春、青汁販売に乗り出した。
ケールを中心とした青汁の市場は今年350億円、来年は430億円に達するだろうと試算する。

 ジュースはほんとうに、野菜を食べる代わりになるのだろうか。

 野菜とはちがう
 「あくまで、食生活の補助的なものと考えて欲しい」と言うのは、国民生活センター商品テスト部の宗村さおりさんだ。昨年、同センターは野菜ジュース10銘柄の成分を分析した。
 複数の銘柄には「1本で1日に必要な野菜の必要量が補給できる」との趣旨の表示がされていた。しかし、実際には、大半の商品はビタミンC、食物繊維、カルシウム、鉄分などが、緑黄色野菜の必要量120グラムの成分の3割以下だった。
 栄養素の含有量が表示数字を大幅に下回るものも、いくつかあったという。「家庭用ジューサーでニンジンやホウレンソウを搾るとカロチンやカルシウム、食物繊維は搾りかすの方により多く含まれていました」
 野菜ジュース人気について、女子栄養大学の吉田企世子教授は「手軽だが、野菜とは成分のバランスが違う。野菜はかむことで脳を刺激でき、味覚を楽しむことも健康の源になる。ジュースはジュースで上手に使い、努力して野菜を食べることが大切です」と助言する。

 「野菜不足」7割が実感
 「野菜が足りない」と気にしているのは10人中7人。その半分以上が「野菜ジュースは代わりになる」と思っている。そんな消費者のすがたが国民生活センターのアンケートで浮かび上がった。
 有効回答は874人。野菜が「常に不足」は9%で、「不足気味」「やや不足気味」と答えた人も合わせると66%を占める。30歳未満では8割近くに上った。
 野菜ジュースを「よく飲む」23%。「たまに飲む」43%で、合わせて7割近くが利用していた。理由を複数回答でたずねると、最多は「健康にいい」で59%。「野菜が不足」42%、「栄養がある」35%と続く。
 野菜の代わりになるか、との質問には「なると思う」9%、「ある程度」49%と肯定派が半数を超えた。
代わりになるとしたら、「大いに利用したい」と「たまには利用したい」も計41%。43%は「不足時の補給食品として」とみていた。

さすが朝日新聞の記事だけあって、求める側、供給する側、製品動向、需要意義など全てを網羅した記事です
しかしアンケート結果は一般市民をアットランダムに選んで聞いた結果のはずですから、このサイトに来られている方よりも健康に関する意識は薄いと思われます
まず、皆さんは100%に近い数字で野菜不足を感じているのではないでしょうか?

私が、今まで様々な文献を読んだりして勉強してきたものから総合的に判断しても上記の内容にほぼ同感と思っております
(それだからこそ掲載したのですが・・・・)

まずはどうして野菜不足になるのか原因を考えてみましょう
これは簡単に言えば、お肉が嫌いな人はお肉を食べないし、魚が嫌いな人は魚を食べない
これと同様に、野菜不足を皆が言うのでしたら、皆さんの大半がどちらかといえば野菜が嫌いと言うことが考えられます
もし、好きだったら人は欲望の動物ですから、進んで食べる事でしょう
お肉の好きな人がお肉を必要以上に食べたり、お酒が好きな人は体を壊してでもお酒を飲んだり・・・・・
これ以外の理由では、つめたーく冷やした生野菜にマヨネーズをたっぷりかけて食べたらそりゃおいしいのはわかるのですが、マヨネーズによってカロリーが各段に上がってしまってはダイエッターなどにはまずできることではありません
お塩を振り掛けて食べるとしても、そんなに量を食べる事はできません。

もし、野菜を美味しくしかも手軽に食べることが出来るのだとしたら、皆さんきっと進んで食べることでしょう
そこで登場したのが、野菜ジュースです
昔の野菜ジュースとは異なり、現在では野菜汁とりんご果汁などをミックスしてとても飲みやすくしました
味も良いし、飲み心地も非常に良い
そして、不足しがちな野菜も摂る事ができるのだから言う事はありません

しかし、残念ながら、上記の記事のようにこのジュースはあまりあてにはならないみたいです
じゃー、あてになるジュースを作ればよいのでしょうが、それが今のところ出来ていないみたいなのです

どうしてできないの?
それではなぜ今の技術をもってしても有効な野菜ジュースを作ることができないのでしょうか?
以前、私はある清涼飲料水メーカーの商品開発担当の方と話をしたことがあります
当然知りたがりの私のことですから、どうして作れないのか聞きました
結果は、健康に良いとされる商品を作ることは十分可能だそうです
要は、野菜の栄養素が凝縮された搾りカスもジュースの中に入れてしまえば、生野菜と同じ効果が得られるのは誰でもわかりきっていることです
しかし、これをやっちゃうと、飲み心地が非常に悪くなる
味だって、栄養第一で考えれば糖分を控えたものにするのが一番良い
しかし、これをやっちゃうと果汁を入れた場合と比べて各段に味が落ちる
結局は、売れない
メーカーである以上売れない商品を作っても何もならないので、多少栄養を犠牲にしてでも売れる商品を作るのが資本主義の世の中なので仕方の無い事だと思っているというようなことを話しました

結局は、栄養第一に考えるならば、自分で作ることが一番良いという事になります
市販のものというのは、売れなきゃ商売になりません
外食産業ならば、味を濃い目にしてみたり、コクを出す為に様々な調味料を必要以上に入れてみたり、ボリュームを出す為に脂肪分を増やしてみたりしてリピーターを増やし、なんとか数を出す設定にしています
市販の野菜ジュースも同じ事が言えるわけです(そうでない気骨なメーカーも当然あるでしょうが)。
それならば、自分でジューサーに野菜を入れてギューンと廻して、濾さないでそのままグビグビやれば一番の野菜ジュースになるはずです

そしてあとは私を含めユーザーサイドが、ホントに体に良いものを選ぶ目を肥やす事でしょう
そういう姿勢でいれば、メーカーも必然性にかられて、それなりの商品を市場に出してくるはずです

しかし、現在の野菜ジュースがダメだといっているわけではありません
それなりの栄養も入っているのですから、飲まないよりも飲んだ方が良いのは当然のことです
要は「本物の野菜の代替品にはならない」ということを常に念頭に置いておくべきだということになります


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