つぁひ→た~く→らずぴぃのおへや

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おかしのこと。

一番最初に作ったお菓子…
確か中学生の頃にクッキーを初めて一人で焼いたのを覚えてます。型抜きだったのですが、とにかくへたくそだったので、打ち粉だらけで粉っぽいクッキーだったような気がします(笑)。(たかざわ氏、覚えてる?)

母は兄と私が小さい頃にケーキを焼いてあげようと思って、アップサイドダウンケーキを焼いてくれたのが最初だった、と先日聞きました。なんとなく覚えているのですが、パイナップルがのっているシンプルなスポンジケーキ。母曰く、あまりうまく出来なくて、お菓子を習おうと思うきっかけになったそうです。

母は時間があると家でケーキを焼いていました。あるときはパウンドケーキにはまり、またあるときはチーズケーキにはまり… なんてったって頑固者の母ですから、うまくいくまで絶対あきらめない性格で、ずいぶん同じおやつが続いた事もありました(笑)。

いつも作ってくれる人がいたので、あの時は自分で作ろうなんてあまり思わなかったのだけれど、一人暮らしを始めると、なんとなくおいしいお菓子が食べたくなったりして、これまた母に頼んでお菓子のレシピを送ってもらい、簡単にできるチーズケーキやパウンドケーキを作るようになりました。

さて、ここでちょっと困った事が起こりました。
母の送ってくれるレシピは、当然の事ながらグラム単位で書かれています。 と言う事は、計量器(スケール)がないことには作れません。カナダでは家庭料理のレシピは多くの場合カップで表示される事が多く、重さもポンドやオンスで示されるものが多いのです。これは、北米のみでいまだに浸透しているヤード法の関係なのです。アメリカとカナダ以外の国では、ほとんどメートル法が導入されているので、日本と同じなのですが、カナダはどっぷりヤード法。速攻スケールを買いに行きました。

そうそう、日本のカップは200mlですが、カナダでは250ml。これも困りました。母のレシピで3カップと書いてあったりする時にはいつも計算してました(笑)。算数が弱い私にはこの手のことは苦手でして…(^^;)

ちなみに、カナダでは温度を示す単位を摂氏に移行するべく20~30年ほど前から導入したようですが、庶民の皆様にはなかなか浸透しないようです。なので、オーブンについてる温度、温度計、レシピに書いてある設定温度などは、摂氏と華氏の両方の表示があります。あ、天気予報では摂氏での表示ですが。

…話はお菓子の話に戻って…
さて、カナダのアパートを借りると、冷蔵庫、コンロ、オーブン等はすでに備え付けてあるものです。コンロは電気コンロがオーブンの上に4つくっついてるものが主流なので、ガスに慣れていると料理がしにくいんですね。そのかわりパワフルですよ~(笑)。オーブンも大きいので、料理やお菓子作りにはもってこいです。

大きなオーブンがあるなら、何か焼かなきゃ!! と言う事ではじめたお菓子作り。一人暮らしだと一人分を作るのは至難の業なので、たくさん作り、学校に持って行ったり、友達を呼んで食べてもらったりしてました。自分でももちろん食べますが、作るほうがだんだん面白くなってきました。でもやっぱり素人ですから、たかが知れてます。ま、がさつな私にはそれが一番あっていたのかもしれませんが…

さて、そんな事をしながら月日は流れ、短大を卒業し、大学を卒業して調理学校に行くわけですが、調理科の先生から「お前は向いてないから将来料理の道には進まない方がいい」と言う変な太鼓判を押されてしまい、自分もそれに納得してしまって、やっぱり料理だけじゃなくてお菓子も習いたい!!ということで、製菓科の授業を受ける事になります。

調理科よりもずっとずっと楽しかった!もちろん大変だったけれど、自分にはやっぱりお菓子のほうがあっていたようです。専門的な事を習えば習うほど、奥深さがどんどん見えてきて、どんどん勉強したくなる。この勉強嫌いの私がです(笑)。

このおかげで、母ともう1つ共通するものを持つ事が出来たわけです。母はいまだにお菓子教室に通っていますが、過去に知り合いの喫茶店にお菓子を卸すほどの腕前で、私にとっては大先輩。しかも、彼女が習った先生の製法と、私が習った先生の製法が全く違うものもあれば、似ていたり同じだったりするのが面白くて、たくさん話をします。

母と私が出かけた時にお茶をしようもんなら大変です。
店を入ってから出るまで、ず~っとその店をチェックしてしまう(笑)。 いつもいつも、「素直においしいねって食べればいいのにね~」なんていいつつ、このスポンジはコーンスターチが入っているやら、生クリームは35%だやら、カスタードがどうだ、ちょこれーとがどうだ、などなど、どうしてもそんな目で見てしまうのです。でも、そこから“こうしたらおいしいかも”、“ああしたらもっとすっきりするかも”なんて話になって、私たちはそれが楽しかったりします。

…変な親子でございます。

あ、ちなみに、私の家族は全員年齢不詳のため(笑)、皆がそろって外に出かけると、どういう団体なのか全くわからないようです(^^;)。私の旦那が入ると余計です。どうしてかと言うと、私の旧姓は彼の苗字と同じなので(私はちゃんと嫁に出てます。念のため<笑>)、全員苗字が同じになって余計謎の団体と化すわけです。


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