1. I have no friend to talk about the matter. (私にはそのことを話し合う友人がいない) 2. This is the room for him to work. (ここは彼が仕事をする部屋です。)
えっ、特に違和感がない?ですか。それはいけません。早速基本に 立ち戻って考えて見ましょう。 I have no book to read. (私には読む本がない) 今度は違和感がちゃんとある??いや、この文は違和感があっては いけないのです。どこからどうみても、とても正しい文です。 しかし、単語をちょっと変えてみて、 I have no chair to sit.(私にはすわる椅子がない) となると、この文章は×です。同様に、 I have no paper to write. (私には書く紙がない) も典型的な間違いです。ややこしいですか?とにかく、日本語の見 かけだけで、「読む本がない」「すわる椅子がない」「書く紙がない」 「話し合う友達がいない」「働く部屋だ」などとやってしまってはいけな いのです。では何が重要かというと、動詞とそれがかかっていく名詞 との関係をチラッと考えるということです。 I have no book to read. のread と book を考えてみますと、本を 読むのは read a book と言えますから、 I have no book to read.(○) なのです。しかし、sit と chair を考えてみると、chair が sit するわ けではないし、sit a chair (×)というのも変な英語です。 sit は自動 詞ですから、「いすにすわる」は sit on a chair (大きないすに座るの なら、sit in a chair かもしれません)となります。 I have no chair to sit on. (○) のように、形容詞的用法の不定詞の末尾にはon(またはin)という 前置詞がどうしても必要です。 同様に、「紙に書く」は write on paper ですから、 I have no paper to write on. (○) という原理です。 最初の2文も、今なら違和感の箇所が分かりますね。 talk about the matter with a friend. を思い浮かべて、 I have no friend to talk about the matter with. (○) と文末に with を補います。 「働く」と「部屋」との関係も、work the room (×)ではなく、work in the room なので、This is the room for him to work in. (○) の in がどうしても必要です。 It is hard to get along with young ladies. を young ladies を主語にして書き直すと、 Young ladies are hard to get along with. 「若い女性と付き合って いくのは難しい」となります。全く同感です(笑)。 今日のポイントは、特に英作文するときや話し言葉で、うっかり抜け がちですので注意しましょう。