NY帰り、はみだし社員の英語お勉強日記

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不定詞 その4


詞を勉強しましょう。まずは皆さんも良く知っている使い方から、

give me something cold to drink.(何か冷たい飲み物を下さい)
I want something for children to read.(子供たちが読むものが欲しい)

 といったのは平凡な文章ですね。こういうように直前の名詞(代名詞)
を修飾するのが文法用語で形容詞的用法の不定詞というわけです。
 ところが、この先に1点、重要な落とし穴があります。
 次の文章にはっきりとした違和感を覚えなければいけません。

1. I have no friend to talk about the matter.
(私にはそのことを話し合う友人がいない)
2. This is the room for him to work.
 (ここは彼が仕事をする部屋です。)

 えっ、特に違和感がない?ですか。それはいけません。早速基本に
立ち戻って考えて見ましょう。
I have no book to read. (私には読む本がない)
 今度は違和感がちゃんとある??いや、この文は違和感があっては
いけないのです。どこからどうみても、とても正しい文です。
 しかし、単語をちょっと変えてみて、
I have no chair to sit.(私にはすわる椅子がない)
 となると、この文章は×です。同様に、
I have no paper to write. (私には書く紙がない)
も典型的な間違いです。ややこしいですか?とにかく、日本語の見
かけだけで、「読む本がない」「すわる椅子がない」「書く紙がない」
「話し合う友達がいない」「働く部屋だ」などとやってしまってはいけな
いのです。では何が重要かというと、動詞とそれがかかっていく名詞
との関係をチラッと考えるということです。
I have no book to read. のread と book を考えてみますと、本を
読むのは read a book と言えますから、
I have no book to read.(○)
 なのです。しかし、sit と chair を考えてみると、chair が sit するわ
けではないし、sit a chair (×)というのも変な英語です。 sit は自動
詞ですから、「いすにすわる」は sit on a chair (大きないすに座るの
なら、sit in a chair かもしれません)となります。
I have no chair to sit on. (○)
 のように、形容詞的用法の不定詞の末尾にはon(またはin)という
前置詞がどうしても必要です。
 同様に、「紙に書く」は write on paper ですから、
I have no paper to write on. (○)
 という原理です。
 最初の2文も、今なら違和感の箇所が分かりますね。 talk about
the matter with a friend. を思い浮かべて、
I have no friend to talk about the matter with. (○)
と文末に with を補います。
 「働く」と「部屋」との関係も、work the room (×)ではなく、work
in the room なので、This is the room for him to work in. (○)
の in がどうしても必要です。
It is hard to get along with young ladies.
を young ladies を主語にして書き直すと、
Young ladies are hard to get along with. 「若い女性と付き合って
いくのは難しい」となります。全く同感です(笑)。
 今日のポイントは、特に英作文するときや話し言葉で、うっかり抜け
がちですので注意しましょう。


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