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The locus of the moon
鏡の館-光の行方-(平野菜月)
ー オープニング ー
住宅地からはなれた緑の多い土地に建つ洋館「鏡の館」
ここにはありとあらゆる人間がどこからか噂を聞きつけ館の主「由比 真沙姫」へ相談を持ちかけてくる。
全ての部屋に鏡が置かれているこの館は、何とも不思議な空間を醸し出している。
そんな館に住む主「由比 真沙姫」は娘の「由比 遥華」と暮らしていた。
仕事ではクールな真沙姫も娘の遥華には甘くその溺愛っぷりは仕事の依頼で訪れた依頼者には見せられないような状態だった。
「あーつまらないわね。」
真沙姫は今の窓から玄関を見つめながらぽつんと呟いた。
そんな真沙姫に遥華はのんびりとした口調で母親へと問いかけた。
「またいつもの”つまらない”が出た。ママは仕事が暇になるといつもそうなんだから。」
遥華はアールグレイの茶葉の入ったティーポッドにお湯を注ぐと、真沙姫のティーカップへと紅茶を注いだ。
真沙姫はティーカップに注がれたアールグレイの香りを少し楽しむと娘の遥華に向かって子供のように拗ねてみせた。
「だって、遥華。ここ数日面白い仕事が入らないのよ。ママがこの仕事をしているのは色々な現象を楽しみたいからなのに、普通の相談事しか来ないんだもの。」
そう言うと真沙姫はアールグレイを一口飲み、また居間の窓を見つめた。
遥華はその様子を見ながらテーブルの自分のカップに紅茶を注ぎ椅子に座った。
そして母親と同じように居間の窓から外を見つめた。
すると遥華が「あ!」と短く叫び声を上げた。
その声に真沙姫は窓へ近づくと人影を確認した。
「ここ数日のお客とは違うようね。どんな依頼なのかしら?」
真沙姫は嬉しそうに声を上げると、厳かに玄関のチャイムが館に鳴り響いた。
ー 奇妙な集団 ー
平野菜月は蒼イオナに導かれ住宅地からはなれた緑の多い土地へとやってきた。
「こんなところに本当に不思議な事があるのか?」
平野は蒼イオナへと問いかけると蒼イオナは少し先を指差し
「あれって不思議なものじゃないの?」
と自慢げに言ってみせた。蒼イオナの指差す先に見えたのは12人の少女と思われる集団。何故少女と断言しないのかというと少女と思われる集団は皆白いフードをかぶりまるで修道僧のようなかっこうをしていたからだった。
「何だあれは・・・」
平野菜月は12人の集団を見つめると追いかけはじめた。
そしてその集団は1件の洋館の玄関のベルを鳴らしその建物の中へと入って行った。
12人の集団が入って行った建物は見た所普通の洋館。
別段汚いわけでもなく手入れの行き届いている様子。
窓からそおっと様子をのぞいてみると30代後半の女性と高校生くらいの少女の姿が見える。二人とも赤い髪の毛が印象的だ。
「変なところじゃ無さそうだな。」
平野菜月はそう判断すると思い切って呼び鈴を押す事にした。
呼び鈴を押してしばらくすると窓からのぞいた時に見えた赤い髪の毛の少女が出て来た。
「こんにちは。」
平野菜月はそう言うと少女に微笑んだ。その微笑みに少女も微笑みで返すと
「何か御用ですか?」
と平野菜月に聞いた。平野菜月は少し考えると
「さっき入って行った少女達について聞きたいんだけど。」
遥華はその問いに首をかしげると
「それはご依頼ですか?」
と聞いた。平野菜月は困ったような顔になると少女へ
「実はここがどんな所か知らないんだ。だから依頼とか言われても全くわからなくて。ただあの少女達を追いかけて来たらここにたどり着いたというわけで・・・」
そう言うと口を閉じた。少女はくすっと笑うと
「そうだったんですね。じゃあとりあえず中へ。依頼されるかどうかは中でお決めになって下さい。」
遥華は青年を鏡の館へと招き入れた。
館の主である30代後半の女性と平野菜月が追いかけて来た少女達のいる居間に平野菜月は案内されると少し困ったような顔で館の主へと微笑みかけた。
「遥華、この青年は誰だい?依頼者なのかい?」
館の主はそう遥華と呼ばれた少女に問いただした。遥華と呼ばれた少女は思い出したようにパンと手を叩くと
「そういえば名前。名前聞くの忘れてた。」
そして平野菜月に向かい
「お名前はなんとおっしゃるのですか?」
微笑みながら問いかけた。平野菜月は遥華の微笑みを見ると少し緊張がとけたようで、ゆっくりと周りを見回すと自分の名前を名乗った。
「私は平野菜月と言います。で、ここはどこなんでしょうか?」
ー 依頼 ー
平野菜月は居心地悪そうに館の居間にあるソファへと座った。
少女と主の説明を聞くとこの館の主は由比真沙姫といい娘の遥華と二人暮らし。
そして12人の少女の集団の中央にいるのはバザイア・―といい由比親子へ依頼をする為に館を訪れたと言う。
「要するに平野さんはバザイア・―さんの様子に不思議なものを感じてそれをたしかめる為に着いて来たらここにたどり着いた。そう言う訳ね。」
真沙姫はそう言うと遥華の入れてくれた紅茶を一口飲んだ。
平野菜月は真沙姫の言葉に頷くと
「そうです。彼女達が何をするのか知りたくて、つい後を追いかけてしまいました。」
平野菜月はバザイア・―を見ると申し訳無さそうに言葉を続けた。
「できれば彼女達がどんな事をするのか見届けたいのですが・・・ダメでしょうか?」
そう言うとバザイア・―を見つめた。バザイア・―は真沙姫を見つめ
「私の依頼が全うされるのなら誰がいようとかまわないです。」
と言い放った。真沙姫は二人(いや一人と12人)を見つめると。
「わかったわ。じゃあ平野さんのは正式な依頼として料金が発生するけどかまわないかしら?それがかまわないならバザイア・―さんの依頼に同行することを許可するけど。」
平野菜月は由比真沙姫の言葉に頷くと
「それでいいです。不思議な現象を見る事ができるなら。」
真沙姫にそう答えた。その答えに真沙姫は満足した様子で微笑み娘の遥華を呼んだ。
「遥華。今回は人数多いから手伝ってちょうだい。」
遥華は人数分の紅茶を載せたトレイを持ちながら居間に来るとトレイをテーブルの上に置いた。そして真沙姫の言葉に
「そうなると思ってたから用意してある。ママの考えはお見通しなんだから。」
遥華は笑いながら皆へ紅茶を差し出した。
「よし、じゃあ準備はいいわ。」
真沙姫はそう言うと腕を組みバザイア・―に向かい
「依頼の詳細を聞かせてもらえるかしら?」
と言い放った。するとバザイア・―は持っていた本をそっとテーブルの上に置いた。
「・・・ウィリアム・ブレイク。イギリスの詩人ね。」
真沙姫はそう言うと本を取り上げ見つめた。バザイア・―はその様子を見ると
「ブレイクを知っているのなら話は早いです。実は探してほしいのはウィリアム・ブレイクが描いた『レヴィヤタンを導くネルソンの霊的姿』の複製画なのです。」
真沙姫はバザイア・―を見つめ
「複製画?オリジナルじゃなくて?」
と聞いた。その問いにバザイア・―は頷き
「はい。オリジナルではなく複製画です。」
バザイア・―の答えに真沙姫は考え込むと
「複製画・・・一人心当たりがあるけど、遠いわよ。」
真沙姫の答えにバザイア・―は
「どんなに遠くてもかまいません。」
と真沙姫の目を見つめ答えた。そのやり取りを見つめながら遥華は平野菜月に
(ちょっと遠いから危険かもしれないけど大丈夫ですか?)
と小さな声で聞いた。平野菜月はその問いに微笑みながら
(大丈夫)
と答えた。危険よりもどんなものが待ち受けているのか、その期待が大きいようだ。
「バザイア・―さんも平野菜月さんも決意が固いようね。それでは出かけましょうか。」
真沙姫はそう言うと立ち上がり鏡の館の奥へと歩きはじめた。
遥華はバザイア・―と平野菜月に向かい
「どうぞこちらへ。」
そう言うと館の一室へ案内した。
ー 光の行方 ー
バザイア・―と平野菜月が案内されたのはオレンジ色の壁紙に同じ色のカーテンがかかる8帖程の部屋。
部屋の中には大きな鏡と燭台があるだけでその他には何も無い。
「ここがどうかしたんですか?出かけるのなら外に行った方が。」
そう言った平野菜月に真沙姫は笑いかけた。
「ああ、平野さんは知らないのね。この館がどんな所か。」
そう言うと鏡にかけられていた大きな布を鏡からよけると
「ここは鏡の館。鏡によって依頼を解決する場所なのよ。」
真沙姫はバザイア・―の手を握ると遥華に燭台を持つよう指示した。
そしてその手から炎を出すと燭台のロウソクに灯をともした。
「では出かけましょう。皆手を繋いで。出口にたどり着くまで手を離してはダメよ。」
そう言うと真沙姫は鏡の中へと吸い込まれるように入って行った。
平野は驚き声にならない声を上げたが、遥華が平野菜月の手を繋ぎ
「急ぎましょう。」
と微笑みかけると平野は言葉を飲み込み遥華共に鏡の中へ入って行った。
ー オウナ ー
鏡の中は何だかぐにゃぐにゃしていて皆手を繋いでいないと落ちて行きそうな感覚に襲われた。
遥華の持つ燭台のロウソクにともる灯は鏡の中に入ると一つの方向を指しはじめた。
そして真沙姫はその光の方向へと皆を導いて行った。
そしてどのくらい立った頃だろうか真沙姫が皆を見つめ
「さあ出口よ。」
そう言うと目の前に光があふれそのまぶしさに皆は目をつぶった。
出口から出るとそこには詩と絵があふれていた。
「ブレイク・・・ブレイクの詩と絵。何故ここに?」
バザイア・―は驚き声を上げた。落ちている詩の書かれた紙に手をやると、バザイア・―は喜びに打ち震えた。
「素晴らしい、なんて素晴らしい所なの。」
バザイア・―は紙を胸に抱きかかえると歓喜の言葉をもらした。
平野菜月はあまりの異常な光景に驚き遥華の手を握ったまま前に進んで行った。
ブレイクの名前を初めて聞いた平野菜月にとってはバザイア・―とは違いこの光景は異様なものにしか見えなかった。
真沙姫は何度もここに来た事があるらしく目標に向かって真っ直ぐ歩いていた。
そして絵を描く一人の少女の前にたどり着くと優しく微笑み声をかけた
「オウナ久しぶりね。」
オウナと呼ばれた少女は真沙姫を見るとまるで母親にするように抱きつき
「真沙姫!やっときてくれた。前に来てからずいぶんと時間がたっているわ。」
そう言うと頬にキスをした。
ブレイクの詩にあふれた部屋に喜びの声を上げていたバザイア・―は少女の名前を聞くと動きを止め少女の方へ振り向いた。
「・・・オウナ?」
真沙姫は少女の腰に手をやるとバザイア・―へ少女を紹介した。
「バザイア・―さん。彼女がブレイクの複製画を描いたオウナよ。」
バザイア・―は持っていた紙をばさりと落とすと動きを止めた。
平野菜月はその意味が分からずバザイア・―をじっと見つめた。
オウナ、その名前はブレイクの詩に出てくる少女の名前だったのだ。
ー 依頼完了 ー
真沙姫はオウナに事情を話すとオウナはあっさりと
「いいわよ。真沙姫にはお世話になっているから。」
そう言うとバザイア・―の依頼した『レヴィヤタンを導くネルソンの霊的姿』の複製画をバザイア・―手に渡した。
バザイア・―はオウナに向かい
「代金を・・・」
と言葉を発したがその言葉にオウナは優しく微笑み
「ここに来てくれただけで十分。それにあなたはきっとその絵を大事にしてくれる。そうでしょ?」
そう言うとバザイア・―のてにあったブレイクの詩集に目をやった。
バザイア・―はその言葉に
「ありがとう。・・・あの、また遊びに来てもいいでしょうか?」
おずおずと真沙姫とオウナの顔を見てそう話した。
真沙姫はその言葉を聞くと優しく笑い
「ご依頼いただければいつでもお連れするわよ。」
オウナと顔を見合わせてそう語りかけた。バザイア・―はその言葉を聞くと笑顔になりオウナと真沙姫の手を握り
「ありがとう。」
と言った。遥華と平野菜月はその様子を微笑みながら見守った。
「またね。」
オウナはそう言うと部屋にある鏡の前から4人を見守った。
そして4人は行きと同じようにぐにゃぐにゃした世界を燭台の指す灯をたよりに進んで行った。
「ついたわよ。」
真沙姫がそう言った瞬間オウナのいた場所に着いたのと同じように光があふれ目の前が見えなくなった。
そして4人は鏡の館のオレンジ色の壁紙とカーテンのかかる部屋へと戻って来た。
平野菜月は
「不思議なものを見れて満足だよ。」
そう言うと遥華に依頼料を手渡した。遥華はそんな平野菜月に向かい
「今度はゆっくり遊びにきてくださいね。」
微笑みながら鏡の館の住所と遥華の電話番号を書いたメモを手渡した。
「ママには内緒ね。」
遥華は悪戯っぽく微笑むと平野菜月に向かい手をふり送り出した。
鏡の館をあとにした平野菜月の傍には少し不機嫌な蒼イオナの姿があった。
「全く、あんな少女にデレデレしてみっともない!」
蒼イオナの言葉に平野菜月は
「お前妬いてるのか?」
と意地悪そうに言ってみせた。その言葉に蒼イオナは憤慨し
「誰がそんな事言ったのさ!もう知らない。」
蒼イオナはそっぽを向くと黙り込んだ。
平野菜月はやれややれという顔をすると手に握られたメモを見つめ少し微笑んだ。
(もしかしたらまた行くのかもしれないな。)
平野菜月はそんな事を思いながらまた不思議を求め歩きはじめた。
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