The locus of the moon

The locus of the moon

詩 「見えない壁」



でもその壁は見えない
透明なのだ

前にゆく人に声をかけるが壁のせいでその声は届かない

気がついて欲しいのに

私を見て欲しいのに

声は届かない

私の周りは見えない壁で囲まれ囚われているようだ

だからなのか
私の声が人に届かないのは

この壁が壊れる事はあるのだろうか
私はこの壁を壊せるのだろうか

いつか

いつの日か

私は自由になれるのだろうか

私の声が他の人に聞こえる事はあるのだろうか

私はその日を夢見て壁を叩く
血まみれになったその拳で

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