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ベトナム、ハノイ。仲の良い3姉妹のそれぞれの日常と彼女たちの秘密についての物語である。
とくに大きな事件が起こるわけではない。
他人から見たらほんの些細な、でも本人にとっては重大なこと。
そんな事柄を登場人物たちの視点で細やかに描き出す。
あ~わかるわかる的な共感を覚え、いつしか物語りの中に入り込んでしまう。
そんな映画である。
特筆すべきはやはり映像の美しさであろう。
夏のハノイの町のエキゾチックな風景はもとより、熱気や湿気まで伝わってくる瑞々しい映像はともすれば淡々として刺激の少ない脚本に活力と躍動感を与えている。
町も田舎の風景もあまり馴染みの無い国ゆえとても新鮮に映る。
音楽も素晴らしい。
この映画を観ていたら以前ミャンマー映画の撮影に参加したときのことを思い出した。
撮影スタッフや向こうの女優さんは全員そろって時間にルーズ。参加した当初はこんなにのんびりしてて大丈夫なんかい!?とヤキモキしたが、彼らと行動している内に自分が東京時間に毒されていかに余裕が無かったか気づかされると同時にこのまったり感がたまらなく心地よく感じられるようになった。
緩やかな時間の流れを愉しむ。
たまにはそんな映画もよいのではないだろうか?80点

クライモリ デッドエンド 2008年05月18日
エイリアンVS.プレデター2 2008年05月14日