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人生のままならなさをニコラス演じる中年のローカル局のお天気キャスターの目線で描く、シニカルな大人のコメディである。
偉大なピューリッツアー賞作家を父に持つ冴えないお天気キャスターは別居中の妻、15歳の薬物依存症のリハビリ中の息子、12歳の肥満の娘と再出発をしたいと願い、全国ネットの朝のバラエティ番組(めざましテレビやズームインみたいなヤツ)のお天気キャスターの座を獲得することで全てがうまくいくと信じオーディションを切望する日々。そんなある日、父が癌に侵されていることを知り・・・といったストーリー。
アイデンティティとは何なのか、ということを考えさせられた。
よき父親、よき夫、よき息子であろうと自分なりに苦悩し奮闘するがうまくいかない主人公の姿は大なり小なりほとんどの大人は共感できるのではないだろうか?あ~、わかるわかる、みたいな。
作品としては「パイレーツ~」や「ザ・リング」とはかなり毛色が違っており監督の多才さを感じる。ギャグは結構シニカルでブラックなので人を選ぶが私は笑えた。ニヤリ。
ハッピーエンドではないが爽やかな気持ちにさせてくれるエンディングも良かったと思う。
何があっても生きてる限り人生は続くものだな~としみじみと感じた。
「アメリカン・ビューティー」や「ロイヤル・テネンバウム」が好きな人は結構楽しめるかと思われる。
主人公の父(マイケル・ケイン)が主人公に言って聞かせる「価値あるものを手に入れるには犠牲が必要だ」という台詞は普遍的であたりまえのことだがとても重く心に残る。さすがマイケル・ケイン。
地味だけど丁寧に作られていて好感がもてる佳作。ニコラス・ケイジもはまり役でグー。72点。
意外と元気出る系
クライモリ デッドエンド 2008年05月18日
エイリアンVS.プレデター2 2008年05月14日