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うつ病と認めて得た収穫

－うつ病と認めて得た収穫－

受診してから２週間。
薬を処方どおり飲んでいたら、だーいぶ楽になり、テキトーにテキトーに様々なことをできるようになってきた。

でも、それは薬のおかげであって治ったわけじゃない。

というのは、重々承知してる。
「調子がよくなっても勝手に薬止めちゃだめだよ！」という色々な人の助言をきちんと守って服用していた。

ちゃんと毎日テキトーに仕事には行けるようになった。

ただ、やっぱり人ごみとか、どうしても嫌なこととかはあったり、ちょっと無理をすると、

体が鉛のように重くなったり、
心臓が突然ばくばくばくばくばくばくばくばくばくばくばくばくばくばくばくばくばくばくばくばくばくばくばくばくばくばくばくばくばくばくばくばくばくばくばく

伝わります？この感じ。

そんな感じで呼吸が苦しくなってめまいがして来て、頭から血の気がすぅっと引いていく感じになってしまう時があるので、恐いなあと自分でもちょっとびくびくしながら生活している状態。

だけど、大体はヘーキになってきた。

ただ、うつ病になり、自分がうつ病であるということを認めたことで、大きな収穫はありました。

この、自分で自分をうつ病だと認める
ということが一番難しく、うつ病治療の効果を左右する大きな壁なんだそうです。

その収穫とは。

傲慢さがなくなったこと。

私は幼い頃から、様々なことに会い、それを克服し続けて生きてきた妙な自負みたいなものがあって、それを自分の価値、宝、みたいに思ってきた。
だから、他人に対して、何か困難を乗り越えられなかったり、ぐたぐたしてたりすることをどこか無自覚にも見下していたり、違う人種に考えていたりしたところがあるように思う。
一番嫌いな人間に自分が無自覚になっていたという矛盾に気づいた。
うつ病を患った今、その傲慢さに対する罰が当たったのかなー、と思う。
今は、リスカしてしまう人の気持ちも、ＯＤ（薬に頼って必要以上に多く飲んでしまうこと）してしまう人の気持ちも、引きこもりをしている人の気持ちも、対人恐怖症の人の気持ちも、ハゲの人の気持ちも（毛がごっそりぬけてすごいペッタリした頭になってしまった）、でぶの人の気持ちも（あ、元々か。いや最近だいぶ痩せました）少し分かる。
しっかり理解できるなんて大それたことは言えないけれど、思いやって理解しようと努力したいと思う。

色々な物事を優しく考えられる様になりました。

そして、世界は私がいなくても普通に回っている！という当たり前のことを思えるようになりつつあります。
相手に申し訳ない、迷惑かけてるな、と思っても、余裕が無かったり辛かったら、人に頼む、恥でも不義理になっても、きちんと礼儀を守ってお願いすれば、きちんと回るんだ、ということができるようになってきた。

だからって、こんなにテキトーでいいのか、とちょっと懸念もあるけれど。

ま、まだ余裕無くて、昔は話すととても元気をもらい励みになった友達と話すのが、叱咤激励されることを極度に恐れる今、まだ電話できないでいるし、周囲の人々に対しても、何であたしこんなにつらいのに、こんなことしなきゃなんないのよ！！！
とか思って、悶えることは、日々多々あるので、気長に行きます。

歌が歌えるようになったこと、テレビを楽しんで観られるようになったこと、進歩です。
カラオケにいけるようになる日も近いでしょう。
でもまだ、大好きだった活字が読めません。

まだ、調子がいいと調子に乗ってるとしっぺ返しが心身に来る状態ではあります。

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