毎日が・・・日常着物生活の日々

毎日が・・・日常着物生活の日々

じざいやさんのメルマグより夏の着物地


 もっぱら麻(小千谷)にばかり袖を通してしまいますが
 絽の小紋も着てあげなくては・・・・

 夏の着物、ってなんだか種類が多くて
 紬、柔らか物! ときっぱり分別しにくいですよね。
 夏物=薄物、で
 透ける着物は みんな夏物一括りで
 絽か紗か麻(上布)か紗紬。
 でも 良く見ると みんな微妙に違うので
 自分の着てるのは何??と思ってしまいませんか?

 夏のきものの 生地の種類について
 ちょっと調べて(教えて)もらいました。
 特に柔らか物。紬類は 種類が多すぎて・・・(^^;;

 まず 大抵の呉服屋さんで夏の着物、と薦められる
 「絽」
 小紋~振袖、留袖などの正装にも使われる
 夏の定番です。
 三本、五本、または七本ごとの緯糸に経糸を絡め
 隙間を作って織られたものです。
 それぞれ、三本絽、五本絽、七本絽と呼ばれ
 絽目(隙間)の幅が広くなっていきます。
 経糸に緯糸を絡めた 経絽もあります。
 また 糸に撚りをかけない平絽と
 強い撚りをかけた駒絽があり
 駒絽の方がシャリ感があり涼風に優れています。
 絽に様々な模様を織り込んだ 紋絽もあります。

 次いで「紗」
 絡み織りの一種で 経糸二本が一組になり
 そこに緯糸が織り込まれるごとに 経糸がよじれ、
 隙間を作る織り方です。
 絽よりも全体の透け感が強くなります。
 いくつかの種類があり
 メーカーによって呼び方も違うことがありますが
 粋紗(翠紗・すいしゃ)と呼ばれるものは
 玉糸を使って紬風の風合いを持たせたものです。
 (玉糸を使っていないものもある)


 紋紗 は 地模様を織り出した紗です。

 二重紗 は二重組織になっていて
 裏と表が別の色で織られていたり、裏が縞や市松などの
 柄になっていたりします。
 着物のほか、コートにしたりします。

 通風紗 は 通風お召しのように ふくれ織のように
 浮織りをされた紗です。

 贅沢なお洒落着として 名前は耳にするけど
 なかなかお目に掛かれないのが
 紗合わせ。
 紗を2枚、もしくは 紗と絽を合わせて仕立てたもので
 表に無地、裏に友禅柄などを描くことで
 表地を通して裏の柄が透けて見えるもので
 単衣の時期のきものとなります。

 「羅」
 正倉院の御物にもあるもので
 古くから知られてはいたものの 織り方が複雑すぎて
 一時は技術が途絶えてしまっていたものを
 昭和になって 北村武資氏が復元しました。
 紗や絽より複雑な搦み組織で、
 紗や絽は二本の経糸が一組になって緯糸を交差するのに対して、
 羅は経糸すべてが次々と連続的な交差をし、ねじれて連なっています。
 織る、より編むような感じ。
 機も特殊なものです。
 本物の羅は限られた高価なものですが
 一般に羅の帯、羅のコートと呼ばれるものは
 太めの糸で荒く織られた「荒紗」のことです。

 夏の紬は 透け感のあるものを紗紬、と呼びますが
 夏大島紬、夏黄八丈、夏塩澤・・・
 撚りを掛けた糸や生紬を使って
 シャリ感を出したものの総称です。
 うーん 広すぎて収集がつかない分野だわ(^^;;
 大島や結城、明石の名が付いても
 十日町産だったりするし。。。
 個別に攻めたい?ので
 時間くださいm(__)m

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