つむぎるうむ

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大柄な人の着物寸法



私自身が、大柄(デブ体型)なので、標準体型の方には無い悩みがあります。
着物を仕立てる上での寸法の加減など。和裁を長くプロとしてやっている方でも、わからないことが多いと思いますので、恥を承知で書かせていただきます。

標準寸法に対して、、、。

・身丈は同じ身長の人より長く必要です。
 「身体の厚みでとられる」といいます。肩の厚みですよね。加えて、下腹部の肉があると、腰で腰紐を締めることが出来ないので、腰紐位置が上になります。私の場合は、身長162センチですが、身頃は背からで440が丁度良い寸法です。同じぐらいの身長の人より、1寸長い計算だと思います。

・身幅が広いのは当然ですが、抱き巾も前巾同寸、衽巾は42 合褄巾も同寸です。”スマート仕立て”等と呼ばれる裾で細くする仕立てもありますが、歩きにくくなりますし、座ったときに苦しいので、よほどでなければやめた方が良いというのが私の考えです。

・衿肩開きは 背縫い3分のとき耳から2寸8分のへら。当然首も太いのですし、首だけ細い人だとしても、全体が大きいのに、衿肩明きが標準だと、妙に衿が小さく見えます。

・肩の厚みは2寸。衿の厚みとは、衿肩明きから剣先までの縫うところを衿肩明きからほぼ真下に向かって縫うところです。私の場合は、この2寸も真ん中で+1分しています。つまり、最大、衿は耳から29の所です。

・衽下がりは65。上半身にも厚みがありますので、衽下がりも必然的に大目です。

・袖付けは65。肩で厚みが取られている分、袖付けは多めに。

・身八つ口も大目に。(私は40)

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