つながるこころ

2005.01.20
XML
(お便りの一部を掲載)
こちらで生活を始めて4月で5年になりますが、まあ日本人の感覚とは相当違います。自分でもずいぶん慣れたと思います。

新聞では毎日大見出しで地震津波の被害状況を伝えています。でも私の感覚としては、多分日本で報道されているであろう悲惨さよりも、それを乗り越えて生活してゆこうという逞しさが感じられます。津波の様子を撮影したCD-ROMが販売されて外貨獲得を目指したりとか、なんかいかにもインドネシアって感じです。

確かに今回は大惨事でしたが、もう起こってしまったものは仕方が無いという感じでしょう。いつまでも悲しみに浸る間もなく、多くの人が復興を強く意識していることを感じています。被災した人たちと援助する人たちの意識に高低が出てくるのはどうしようもないと思います。援助する側が「ああせい、こうせい」と考えを押し付けるのも仕方ないでしょう。受ける側も「こっちは大変な状況だから、どんどん援助してくれ」という意識も生まれるでしょう。 どこでバランスするかを見極めるのが大切だと思っています。長期支援結構、ボランティア結構、多くの人の良心に呼びかけるのも結構、でも見極めが無いなら単に甘やかすだけに終わってしまうのではないでしょうか。

被災者キャンプのすぐ隣では被災しなかった人たちが今までと変わりない生活を送っているように感じています。また食糧事情が被災前より良くなったという声もニアスで耳にしました。今回は我々だったけれども今度は今支援しているあなたたちの国かもしれない、そう考えるとお互い様ですよね。

ニアス島で衛星電話の開設を計画しているわかちあいプロジェクトですけれど、これが本当に無くてはならないものかと聞かれると、まあ今までも通信手段はバスの運転手に言付けるとか(日本では考えられないような手間をかけて)、それが普通の生活だったんだからなー、ウームとなってしまいます。電話が無くっちゃ、コンピュータが無くっちゃ、何て考えるのはやっぱり先進国と呼ばれる国の弱点ですよね。

明日はアメリカから宣教師が浄水器を持ってメダン到着。ひょっとするとまたニアス島行きです。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2005.01.21 11:09:48
コメント(0) | コメントを書く
[現地からのメッセージ] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Profile

つながるこころ

つながるこころ

Category

Comments

佐久間@ 千葉に 千葉発つながるこころノート 小学校の先…
間村@ はじめまして つながるこころの間村奈未子です。 つな…

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: