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March 28, 2009
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カテゴリ: 競馬

スリープレスナイト

   芝のGI戦線はここから始まる!「 第39回 高松宮記念 かつては2000mのGII として行われていたこの重賞も、1996年に1200mのGI に格上げされてから今年で14年目。この"春のスプリント王決定戦"に、今年も快速馬が集結する。高松宮記念が行われるのは、スピード、器用さ、瞬発力と、これらすべてが要求される中京競馬場。この舞台で好成績を挙げる条件とは、どのようなものなのか?高松宮記念が3月に移設された2000年以降の過去9年を対象に、レースの傾向を見ていくことにしよう。 

5歳馬が圧倒!

過去9年の年齢別成績を見ると、5歳馬が6頭の優勝馬を含む3着以内馬13頭を送り出す抜群の好成績を挙げていた。しかも、ここ2年は5歳馬がワンツーフィニッシュを決めている。対して4歳馬は苦戦気味で、優勝したのは連勝中だった2002年のショウナンカンプのみ。また、7歳以上の馬は延べ35頭が出走して、3着以内に入ったのはブラックホーク(2001年2着)とプリサイスマシーン(2007年3着)だけだ。〔表1〕

上位人気馬が優勢!

単勝人気別成績を調べてみると、優勝馬9頭はすべて単勝4番人気以内の馬だった。中でも、4番人気の馬が4頭の優勝馬を送り出し、勝率44.4%で他を大きくリードしている。なお、5番人気以下の馬からは2着馬が4頭出ているものの、連対率3.2%、3着内率5.6%と、率の上では劣勢だ。基本的には、上位人気が優勢の傾向を示している。〔表2〕

前走の単勝人気に注目!

前走の単勝人気別成績を調べてみると、高松宮記念で勝利した9頭は、すべて前走で単勝3番人気以内の支持を集めていた。前走でもその実力を評価されていた馬が、この大舞台で好成績を挙げているようだ。対して前走で4番人気以下だった馬は、3着以内に7頭が入っているものの、連対率・3着内率は一ケタ台の数字で、厳しい戦いを強いられている。〔表3〕

マイル以上の距離実績が重要!

過去9年の連対馬について調査したところ、2003年を除いて「5走前までに1600m以上の重賞・オープン特別で連対していた」経験のある馬が毎年連対していることがわかった。唯一の例外である2003年も、前年のマイルチャンピオンシップ(3走前)で3着に入っていたリキアイタイカンが3着に食い込んでいる。"春のスプリント王決定戦"と称されるレースだが、1600m以上のオープンクラスのレースで連対実績のある馬が活躍しているようだ。〔表4〕

有力馬情報

スリープレスナイト (2枠4番  上村騎手)1番人気 3.5倍

2月上旬に帰厩してからの調整過程は順調で、19日に栗東坂路で行われた1週前追い切りでは、破格とも言える4ハロン50秒3の好タイムをマーク。見た目の態勢は万全だが、放牧先で湿疹がなかなか治まらず、前哨戦を経由せずに本番へ向かうことになったのは誤算だろう。久々の実戦となるだけに、以前の悪癖だったゲート難が出ないとも限らない。順風満帆だった昨秋とは臨戦過程に差があるのは事実。非凡な能力でそれらを克服できるかどうかが、今回のポイントだ。

ビービーガルダン (8枠16番  武幸騎手)3番人気 8.2倍

約3か月の休み明けだった前走の阪急杯(1着)をひと叩きされて、気配はさらに上昇。18日に栗東CWコースで行われた1週前追い切りでは、6ハロン87秒台をマーク。全体のタイムは平凡だったが、ラスト1ハロンは12秒1と、シャープな伸び脚を披露している。ローレルゲレイロ以下を一蹴した前走の内容は圧倒的。初めての左回りと軽い中京の芝を克服すれば、GI 初制覇のチャンスも十分にありそうだ。

ファイングレイン (5枠10番  幸騎手)10番人気 21.6倍

休み明けでも仕上がりは良かった前走の阪急杯だが、結果は11着と惨敗。叩き良化型であることに加えて、59キロの斤量を背負っていたにしても、物足りない内容だった。とはいえ、レース後は順調そのもの。19日に行われた1週前追い切りでは、栗東DWコースで5ハロン70秒台をマーク。仕掛けてからの反応が素晴らしく、ラスト1ハロン12秒2の鋭い伸びを見せた。実戦を使ったことで動きはさらにシャープになっている。斤量が57キロに減り、叩き2走目となる今回は、真価を問われるレースとなりそうだ

ファリダット(4枠8番  四位騎手)2番人気  6.5倍

1番人気に支持された前走の阪急杯は7着。前残りの展開と力のいる馬場が影響したとはいえ、直線の伸びがこの馬本来のものではなかった。レース間隔が開くと、反応が鈍くなるタイプなのかもしれない。前走後の調整は順調で、18日に栗東DWコースで行われた1週前追い切りでは、6ハロン86秒台をマーク。この日の重い馬場を考慮すれば、十分に合格点を与えられる動きだった。

ローレルゲレイロ (7枠13番  藤田騎手)5番人気 10.4倍

前走の阪急杯は2着に敗れはしたものの、前々走の東京新聞杯(13着)の惨敗を払拭するという意味では、価値のある1戦だった。先行馬が有利と予想される現在の中京・芝コースの馬場状態なら、4着だった昨年以上の走りが期待できそうだ。18日の1週前追い切りでは、藤田伸二騎手が騎乗して栗東坂路で4ハロン52秒2をマーク。ラスト1ハロンも12秒9と、上々の伸びを見せている。文句のない状態で出走できるだろう。

アーバニティ (7枠15番  横山典騎手)6番人気 11.6倍

初重賞制覇となった前走のオーシャンSは連闘で臨んだ一戦。それだけに、前走後の状態の見極めは慎重に行われたようだ。この中間の初時計は、18日に美浦南Wコースで追われた3ハロン42秒台の軽いものだったが、22日の日曜日には、同コースで5ハロン69秒台のタイムを馬なりでマークしている。出走してくる以上、状態は万全と見るべきだろう。馬群を割った前走のような走りを再現できれば、新スプリント王誕生の可能性も十分にありそうだ。

キンシャサノキセキ (5枠9番  岩田騎手)4番人気 8.7倍

前走のオーシャンSは10着に敗退。休み明けで調教の動きが本来のものでなかっただけに、この敗戦だけで見限るのは、早計だろう。19日に美浦南Wコースで行われた1週前追い切りでは、前走後初の時計となる6ハロン84秒台をマーク。最後まで余力を残した内容で、上積みがどこまであるかは、最終追い切りと当日の気配でチェックが必要だ。昨年、春のこのレースで2着、秋のスプリンターズSでも2着と、"能力はGI 級"なのは、誰もが認めるところ。ひと叩きで状態面の上積みが見込めるだけに、ここで悲願のGI 初制覇を成し遂げても不思議ではない。

今回は1番人気のスリープレスナイト(3.5倍)を単穴とし、

   私の馬券は3連単 8,13-4,8,13,16-4,8,13,16 

3連複は4頭BOXとする             

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最終更新日  March 28, 2009 07:45:16 PM
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