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桜の記憶を呼び戻す、牝馬最強マイラー決定戦!「第4回 ヴィクトリアマイル」
ヴィクトリアマイルは、上半期における4歳以上馬の女王決定戦として
2006年に新設された。
2006年の第1回は桜花賞馬ダンスインザムードが制し、
2008年は前走の阪神牝馬Sで重賞初制覇を成し遂げた
エイジアンウインズ が勢いを駆ってこのレースも優勝と、
牝馬クラシック戦線で活躍した馬や古馬になって素質開花を迎えた馬が、
府中のマイルを舞台にその実力をいかんなく発揮できるレースとして定着しつつある。
今回は過去3年のレース結果から、好走馬に共通する傾向を探ってみよう。
(伊吹雅也)
前走マイル以下の重賞出走馬が中心!
過去3年の前走のレース別成績を見てみると、前走「阪神牝馬S」組から4頭、
「読売マイラーズC」、「ダービー卿チャレンジT」組から各2頭の3着以内馬が出ていた。
前走がJRA、かつ前述の3レース以外だった馬は、
前走「福島牝馬S」組〔0・0・0・14〕をはじめ、今のところ3着以内に入っていない。
前走がこの3レース以外で連対したのは、
「ドバイ・デューティ・フリー(ナド・アル・シバ競馬場、芝1777m)」から臨んだ
2008年の ウオッカ(2着) のみである。
「阪神牝馬S」、「読売マイラーズC」、「ダービー卿チャレンジT」の3レースは
、芝1600m以下の重賞という点で共通している。
牝馬限定のGI(JpnI)としてはもっとも距離が短いレースだけに、
マイル以下の重賞をステップに臨んでくる馬が有利のようだ。〔表1〕
今年も ウオッカが主役
短距離重賞での好走経験は必須!
過去3年の1~3着馬9頭には、いずれも「芝1600m以下の
JRA重賞で3着以内」に入った経験があった。
単勝1番人気ながら10着に敗れた2007年のカワカミプリンセスをはじめ、
この条件を満たしていなかったのべ22頭は、いずれも4着以下に敗れている。
JRA重賞で好走経験がない馬はもちろん、
中長距離の重賞にしか実績のない馬も割り引きが必要だろう。〔表2〕
「1~6番」枠の馬が優勢!
過去3年の優勝馬3頭は、いずれも6番枠より内からスタートしていた。
「1番~6番」、「7番~12番」、「13番~18番」と3分割した馬番別の成績を見ても、
勝率、連対率、3着内率がもっとも高いのは「1~6番」枠の馬である。
一方、「7番~12番」で3着以内に入った馬は2008年2着のウオッカ(9番)のみで、
全体的に苦戦を強いられていた。
過去の傾向からは、内枠が比較的有利と言えそうだ。〔表3〕
フレッシュな馬を狙え!
過去3年の連対馬6頭は、前走までの通算出走回数がいずれも20戦以下だった。
21戦以上の出走歴があり、なおかつヴィクトリアマイルで3着以内に好走したのは、
2008年3着のブルーメンブラット(22戦目)だけだ。
2006年3着の ディアデラノビア 、2008年1着の エイジアンウインズ は、
いずれもデビュー11戦目で、
古馬GI(JpnI)の出走馬としては極端にキャリアの浅い馬と言える。
一方、2007年に単勝2番人気で9着に敗れた スイープトウショウ は、
当時がデビュー22戦目だった。
レース経験豊富なベテランよりも、勢いのある若々しい馬に注目してみよう。〔表4〕
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