2015年10月24日
テーマ： 楽天写真館(359211)
カテゴリ： 秋の歳時記
初瀬川
初瀬川・竹の春
私が今回どうしても行きたかったところが隠国（こもりく）の泊瀬（初瀬）である。というのは随分昔のことになるが、卒論に『かげろふ日記』を選んだことに由来する。この作者は道綱の母である。「初瀬詣で」に「かくて年ごろ願あるを、いかで初瀬にと思ひ立つを、たたむ月にと思ふを、さすがに心にしまかせねば、からうじて九月に思ひ立つ」とあり、今の時期と重なる。
近鉄長谷寺駅を出て古い門をくぐり、坂を降りて数分も進むと初瀬川に出た。初瀬川は巌の上を山水の奔る親しみのある趣があった。橋上から上流を眺めると川沿いに民家が建ち、民家の裏は篁になっていて竹の新葉の盛りであった。
やうやくに初瀬に着きぬ竹の春
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俳句・秋・植物、竹の春、初瀬川、『かげろふ日記』
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