~通過点~   

~通過点~   

回想:1



体調不良のため、いつものデイを休み、母も仕事を休んでかかりつけの病院に行った。
するとソコで「肺炎かも?」と言われ、念のために大きい病院に行った方が・・・とのことで
やっと入院できる病院が見つかった。

そのときの父は比較的元気で、タクシーの運転手さんと冗談を言ったりもしていたらしい。
とは言え、熱は38度超え。
母が思っていた以上に父の肺炎は重症だった。



認知症の父が入院するのは予想以上に大変なことで
戸惑いの中で生きている父にとっては相当しんどかったに違いない。
肺炎そのものも心配だけど、そんな中での入院生活も心配だった私。

だけどそんな中、入院した翌日の午前中に一本の電話が入る。
入院していた病院からだ。
「お父さんは呼吸困難を起し、呼吸停止のために人工呼吸器をつけた」とのこと。
私は慌てて母と姉に電話をして、仕事を交代してくれる人を必死で探して
駆けつけた。


一命は取り留めたものの、呼吸器のために会話はできない。

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