いくつになってもテレビっ子

いくつになってもテレビっ子

玄椿


著者名:河惣益巳
出版社:白泉社 花とゆめコミックス 既刊5巻

感想:
実はこの人の絵はあんまり得意じゃない。好きなタイプじゃないんだよ、これだけ目がでかくて手足が細くてまつげばりばりのキャラクターは。
にもかかわらず読んでおもしろいと思ったので既刊分は読み切ってしまいました。
要は京都は祇園の芸妓さんの話で、座敷舞の名手の女性が芸の肥やしになる男性と次々と関係を持ち…ってところから話が始まるんだが。
これがどうしたわけか妖怪・精霊・魑魅魍魎・霊魂まで出てきちゃって、さらにはトランスジェンダーやら昨今の祇園事情やらまでからみ、ちょっとした京都案内や歌舞伎入門にもなってしまう。今は舞妓さんになろうという女の子の修行の話が続いていてこれはけっこういける。でも主人公かすんじゃいますが。
色恋の部分はともかくとして(おいおい)、読んでいると豆知識は増えるし、京都に行きたくなってしまうので私のように恋愛漫画があんまり得意でない向きにもおすすめかな。
ただ、いかんともしがたいのが冒頭に述べた絵の好き嫌いの部分。これはねえ、抵抗のある人はきついと思うわ。けっこう癖の強い絵でね。少女漫画なのに軍隊もの、というジェニーシリーズは読んでますがどんなに銃が出てきてもツーリングエクスプレスはだめ。パタリロなら我慢できるが。うーん、青池保子さんは平気なんだが。

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