ちゅらら日記

ちゅらら日記

PR

カレンダー

お気に入りブログ

神の祝福 第1話 New! 千菊丸2151さん

戦術強化訓練 かぼち… Rakugan is Kittenさん

りぶらりだいあり りぶらりさん

サイド自由欄

2015年から読書メーターに登録しました
「博士の愛した数式」感想Upしました
小川洋子さん初読みでしたがとても良かったです
本屋大賞第一回大賞受賞作でもあったんですね
映画も観てみたくなりました

「現在図書館で予約中:
「i」
「秋山善吉工務店」
「鎌倉香房メモリーズ5」
「弥榮の烏」
「書店ガール6」
できるだけ本に触れて買いたいので近所の本屋を利用しますが
なかなかない場合は楽天ブックスさんに電子版も紙版もお世話になってます

カテゴリ

2017.01.23
XML
カテゴリ: 読書
上下巻合わせると800ページ超える長編
上巻は少しとっつきにくく感じるかもしれないけれど
終盤に向けてすべてがつながっています。またしてもやられてしまいました。
後半は一気読み

【内容紹介】
人気作家チヨダ・コーキの小説で人が死んだあの事件から十年。アパート「スロウハイツ」ではオーナーである脚本家の赤羽環とコーキ、そして友人たちが共同生活を送っていた。夢を語り、物語を作る。好きなことに没頭し、刺激し合っていた6人。空室だった201号室に、新たな住人がやってくるまでは。



これ以下は上記以上のネタバレも含みます










辻村作品は「僕のメジャースプーン」「凍りのくじら」に続いて3作目なんですけど
うっかり泣きそうになってしまうくらい「想い」が強くて読後感悪くないんですが
しばらくそれに引きずられてしまいます

読み進んでいくにつれてそんな上っ面だけのことではないことがわかってきます。
初めは各住人たちに焦点をあてつつ、それぞれの目標に向かってお互いを意識しつつも切磋琢磨して頑張っていく話っぽく書かれていくところへ
新たな住人莉々亜が新しく入居してくる
コーキの小説の登場人物のような美少女はコーキに急接近
莉々亜の加入によりスロウハイツ内の人間関係にも変化が生じ始める
莉々亜の苗字から十年前の事件の時に128通もの手紙を新聞社に投稿しコーキを救った
「コーキの天使」は彼女かもしれないと考える入居者が出始める
折しもコーキの偽物とまで言われるくらい作風が似ている作家の作品がコーキの小説の筋を先取りしているように発表されていくという事態が発生する
そんななかスロウハイツに届いた荷物をたまたま環が受け取り、宛先が水ねれで読めなかったため開封したその配達物が彼らの時間を大きく動かすことになる

コーキの天使ちゃんが誰かとかコーキのまがい物作家のことはだいたい見当ついてくるんですが
あれもこれもすべてが繋がってくるのにはもう「やられた!」としか言いようがないです

あのエピソードにこんなことが・・みたいな
そしてそのひとつひとつにホロリとさせられそうになる
長編ですが読んで良かったです スピンオフ作品のV.T.Rも読んでみようかな

メジャースプーンで罪と罰についてが根底にあったように
今作では事件に直接かかわりがあったわけではない関係者の被害の話やいじめや中傷について盛り込まれていました

こちらも深く考えさせられるテーマでした





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2017.01.23 19:06:49
コメント(0) | コメントを書く
[読書] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: