たぬきぶたの日記2

たぬきぶたの日記2

夏休みの生野峠



前のページ | ホームに戻る | 次のページ


夏休みの生野峠



<2008年2月11日の日記から> < S47-8-13 撮影 >


さて、九州の写真が多かったので、そろそろ別の地域の写真も載せないと飽きてしまいますね。

手元の写真の続きとして、播但線のネガがありますので、それをアップしましょう。

昭和47年の3月で播但線は無煙化だったのですが、人気のせいで少し遅れました。

ほんとうは、DL化に向けてのDLの配備が遅れたのがその理由です。

しかし、C11の近郊列車は全てDL化され、C57が数本だけ貨物や、臨時列車を牽引していました。夏休みということで時間はあります。

クラブも引退しており、遠慮なく撮影に出かけます。本数が少なくなったので、撮影地を選んで行きました。

誰もが撮っていないような場所もあります。では、では、はじめましょうか。



    長谷~生野  C57156の臨時客車

播但線では生野峠越えが有名です。寺前から峠の山線に入ります。

ここは築堤があり撮影しやすく、煙も多いので人気の場所でした。ここで、

一気に蒸気を上げてトンネルに入っていくのです。まずは、きれいな水と渓谷美です。

続いて得意の連続撮影です。GIFアニメは容量オーバーで出来ませんでした。











線路脇に立っている架線は「はえたたき」と呼んでいましたね。この言葉はもう

死語になっているのでしょう。今もあるのかなあ。殺虫剤だもんね。

この迫ってくる瞬間に連続でシャッターを押すことの難しさは、やった者にしか分からない。

三脚を立てていれば、なんとかできるが、手持ちでぶれないように写すには、難しいのです。

なんで三脚を立てないかって?それは、次の写真を撮りたいからです。



このトンネルではかつて運転士が死亡する事故が発生しています。

長いのです。九州の霧島越えや矢岳越えも長いのですが、ここはカーブがきつい。

煙で意識を失って、ブレーキがきかずにトンネルの側面に機関車がぶつかって、

運転士は死亡したそうです。

かっこいいと僕たちは撮影していますが、運転士にとっては健康のことを考えると、

SLは運転したくないものですね。無くなるのは当然のような気がします。



    ( C5793号機 ) 

集煙装置がついています。トンネルの中で煙が勢いよく

上がると運転席などに猛烈な勢いで入ってきます。そこでトンネルに入る前に、

上の出口をふさぐのです。そして後方へ流します。

すると煙の暴れ方が弱くなって運転席への乱入が押さえられるわけです。

山口線のC571号機は以前は付いてなかったが、山口線の長いトンネル対策として

集煙装置が付けられました。でも、最近は取り外しているそうですね。大丈夫でしょうか。

撮影している人がぶさいくだからはずせと言ったのかな。運転士のことも考えるべきだと思いますがね。

どうせかっこいいとか、悪いとかそんなことは撮影者の勝手なエゴですから。



生野から戻って、途中の駅です。この写真には当時の駅の仕組みが写っています。

左下にワイヤーが並んでいます。

これは駅から操作する腕木式信号を上げたり、下げたりするためのものです。

現在は電気式ですが、当時は物理的に信号機の腕をこのワイヤーで引っ張って動かしていました。

その右はレールのポイント切り替えの標識です。その右にレバーが見えています。

これを動かしてレールを切り替えるのです。当時は人手でした。

その後モーターが付けられていき、駅からスイッチを入れたらウィーンと切り替わります。

左はその係員の詰め所です。

踏切も昔は人手で上げ下げをしていました。写したネガがあるかもしれない。

通行可のマークは自動車の若葉マークと同じですね。止まれは○に横線です。

これも交通標識と一致しています。

列車の左側に同じ標識が見えますか。そちらは進入禁止の○に横線になっています。

つまり、今のSLは手前にある標識で進行可。こちらから駅へ向かう方は進入禁止というわけ。

夜は見えにくいので、その上に赤と青のランプが点くようになっています。

何でも写しておくものですねえ。

もう少し追い掛けました。

有名な被写体をバックに写します。



     ( S47-8-13 野里~京口 C5793 )


線路に平行に構えたので、背景が傾いて写った。失敗でした。

こんなことを高校3年生でやっていたらあかんやろ。勉強は?

う~ん、来年するわ。





前のページ | ホームに戻る | 次のページ



© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: