たぬきぶたの日記2

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ついに鹿児島機関区


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 ついに来ました鹿児島機関区





ついに来ました鹿児島機関区

昭和47年7月31日(1972年)

高校3年の夏休みの作品です。この1週間の撮影旅行は担任と親と自分との

3者懇談をすっぽかして行きました。帰ってから母親から聞いた情けない話しは

思い出すのも恥ずかしい。以前の日記に書き込みましたが、親だけが学校に出かけ、

担任に「あれ!息子さんは?」

母「九州にSLを撮影に行っています。」

担任「話になりませんな。お帰りください。」

けんもほろろの扱いとはこのことです。なんという親不幸なんでしょうか。

そんな母のつらい気持ちも知らずに、僕はのんきに撮影に没頭していた。

こんな奴はきっと不幸な人生を送り、死んだら地獄に行くでしょう。まちがいない。



では、鹿児島からの撮影が始まります。

筑豊からは鹿児島本線で南下した。列車は西鹿児島駅に到着した。

始発、終点はこの西鹿児島がほとんどで、今もこちらの方が賑やかというか、

新幹線もここからです。それで、下りてから機関区を捜します。

「ない。ない。あれ~。機関区はどこだ。」

歩き回って捜しても見つからない。おかしいなあ。駅員に聞いてみた。

「それは、一つ先の鹿児島駅にあるよ。」

「離れているのですか?」

「そりゃ、歩いたら結構かかるよ。」

そんなあ、こんな近距離をヒッチハイクなんてできないし、かといって歩いたら時間が

かかるし。どうしよう。

タクシーを使うなんて、金のかかることは思考回路のどこにもない。

こうなったら、歩くしかない。東の鹿児島駅に向かって歩きます。

何度か車に乗せてもらうことにチャレンジしました。

このままでは、予定の列車に乗ったり、撮影場所に行くことができなくなります。

焦りました。早朝とはいえ、南国の日差しはきつく、汗びっしょりになった。

「もうあかん、これ以上は走れんわ。やっぱり、なんとか車~。お願い。助けて。」

やっと捕まえた。わずか500mでも助かった。

この鹿児島機関区に行きたいわけは、ここに全国でただ1両だけ残っているB20という、

小さなSLがあるからです。やっと着いた機関区は大きかった。

全景を撮影していないのが悔やまれます。

文章ばかり書いてもダメですね。なんせ写真をたくさん載せたいから、さっさとアップしましょう。

まずは、乗る予定だった、客車から。



これに乗って行く予定だったのになあ。 次は機関区のSLたちです。

いろんな種類があります。びっくりしますよ。さて、何種類あるでしょうか。



ここの豆炭積載装置はベルトコンベアーで上の貯蔵庫に入れるのです。大きい。



最初はやはりB20です。いつの製造なんでしょうか。サイトで調べなきゃ。

小さな動輪が2つだけでかわいいですね。入れ替え用に使われていました。



C11です。日南線で使用されていましたが、ここにもあるとは意外。

以前は指宿枕崎線用のC12がいたはずなんですが。その代わりかな?



昔は旅客用に8620形式やこの後にある9600形式などの表示だったのが、

3つの動輪がC、4つがDと簡略化されました。その最初がC50です。

燃料を積むテンダーを持っていますが、これはC56と同じく後ろが傾斜しています。

入れ替え作業中のC50です。



入れ替え用は後部に黄色でラインがつけてあり、トラマークと呼んでいました。



このC55は筑豊から転属してきたSLです。一年前は筑豊で写しました。

ここで再会できて感激でした。C57はまだ両数が多かったが、このC55は希少でした

から、撮影出来ることが嬉しかった。サイドビューがほんとにきれいです。もう一台。



52号機はデフが変わっていて、付け足してあるような広さでした。この57号機は

門司鉄道管理局特有のかっこいいデフでした。今回はこのC5557号機を写すことが

多かった。また走行写真は後ほどに。



宮崎から志布志を経由する志布志線でC58は活躍していました。



C56はどこで走っていたのだろう?C61は今回いい写真が撮れました。

よく磨いてあります。このあとこれの列車を写すことになります。

番号も若いし、機関区の花形エースですね。



日本全国で一番車両数の多いD51ですが、ここでは少数派です。

熊本と鹿児島を結ぶ肥薩線で活躍して、多くのファンが行きましたね。

ぼくは残念ながら行くことができなかった。ぐすん。

最後に9600形式です。8620と同じ大正生まれの古参貨物用SLです。



今回の日記に何種類のSLが出てきたか分かりますか。こんなに多くの種類が

集まる機関区は全国でもめずらしいと思う。過去にさかのぼっても最多じゃあないかな。

実はまだ写していないSLがあるのです。夜の部で出します。(プレッシャーになるかな)




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