たぬきぶたの日記2

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C57128 (2)



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C57128号機 大津市




先週の日曜日に滋賀県大津市へ行ってきた。

目的はC57128に会うこと。

それだけではない。この日でないとだめなんですね。

つまり、月の第4日曜日にはSL保存会の皆さんがSLの掃除をする日なんです。

その掃除の様子を撮影したくて、車を飛ばした。

しかし、しかし、・・・・・・・ やはり遅かった。

終わった後だった。

前回も掃除風景を写しそこなった。



  後方は大津プリンスホテル

到着が遅かった。残念。磨きあげている風景を撮影したかったのだが。



去年も写した構図であるが、せっかく遠路はるばるやってきましたから、

記念にと撮影していると、・・・・・・・・

向かいの喫茶店からぞろぞろと年配の集団が出てきた。

「ひょっとして?」

聞いてみた。

「あの~、このSLのことについて聞きたいことがあるのですが?」




やはりそうだった。保存会のみなさんでした。

掃除が終わって、向かいの喫茶店で休憩して、さあ帰ろうかというところに

出会ったのです。

神様、ありがとうございます。

その中の世話役さんに時間をいただいて話を聞くことができました。




益田さんです。保存会の皆さんは、元機関士や国鉄OBの方がほとんどです。

この方はSLマニアだということですが、懲り方が素晴らしい。

詳しいことは次回にします。 いろいろと教えていただきました。

今回、知ったことの驚きは、この128号機はお召し列車の予備機だったことがあるということ。

本務機と同じ仕様なので、随所にお召し仕様が残されているということです。

単純に磨かれるだけでなく、材質そのものを高級品に変えている。




見事に磨きあげられています。この目立つ真鍮製のモールも別注だとか。




汽笛弁も別注とか。へぇ~と驚きでした。

細かいこともあります。




何気なく正面を写していますが、指摘されて、なるほどおかしいなあ、と。

それはね、照明のライトのガラスが90度ずれているということ。

光は下を照らすものだから、効率よく光を下に集めるために、レンズの内側にカットを施されている。

そのために、横に筋目があるはず。 なのに、この正面のライトは縦になっている。

念のために、後方の写真をどうぞ。




なんとなく、見えるかな。 レンズのカット模様が横ですね。

正面は修理整備したときに、知らない人が取り付けたようです。

このSLは保存状態が最高にきれいです。もし、復活することがあれば、

このライトの向きは直さないといけませんね。笑

ほんとに綺麗ですよ。 たんに屋根つきというだけでなく、毎月有志のみなさんが

手の入る所は見事に磨き上げています。




左の正式側はグリスが塗られている。昔は砥石やサンドペーパーできれいに磨いていたが、最近は手抜きでグリスを塗って、作業を減らしているとか。

なんせ、高齢者ばかりですからね。




極上の保存状態です。

今月は第5週の31日が掃除になっているそうです。

8時過ぎから掃除にかかるということなので、9時ごろだったら、その様子が見ることができます。

その時だったら中に入れるかも。

大津駅から歩いても10分程度。目立つプリンスホテルのすぐ隣りにあります。

SLファンのみなさん、どうぞいらっしゃいませ。

「このC57128の走行写真がないのです。」 と、いう益田さんのリクエストに応えて

探しました。

昭和47年(1972)3月14日の早朝、C11の後補機列車の最後の日の撮影のために

溝口まで遠征しました。そのときの和田山発姫路行きの客車列車です。






C57128は最後まで播但線で活躍しました。

集煙装置と重油併熱装置を装備したトンネルの多い路線仕様です。

福知山機関区所属で山陰本線で活躍していましたから、当然の仕様変更です。

播但線もトンネルが4つあり、長いトンネルではこれが威力を発揮したのでしょう。

最後まで活躍したので、撮影した写真はたくさんあるのですが、今のところ手元にあるのはこれだけです。

また、白黒フィルムを取り込んだらアップします。

この撮影地は溝口~福崎間ですが、スノウプロウに雪が付いています。

客車の後尾の屋根にも雪らしき白いものが見えます。

きっと、生野峠より北の和田山あたりでは雪が降っていたのでしょうか。

この日でC11の運用は終わり、そして、C57の客車牽引もこの日が最後だった。

この後、貨物牽引だけになり、半年後には播但線から煙が消えた。





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