。。。Under the City Sky。。。

。。。Under the City Sky。。。

愛の種+



目に見えないのが愛というかたち。
でもその感じることしかできない無形の愛情を、時として言葉や詩が巧みに代弁してくれることがあります。
このページでは、お気に入りの「愛」に関する言葉を特集します。

Getty#5
++足し算と引き算++

何もないところに忽然と立っている一人の女と一人の男
そこからすべては始まる。

青空?よろしい青空をあげようと誰かが言う。
そしてふたりの頭上にびっくりするような青空が広がる。
地平線?よろしい地平線をあげようと誰かが言う。
そしてふたりの行く手にはるかな地平線が現れる。

その誰かはいつまでも秘密。
ふたりはただ贈り物を受け取ることができるだけ。
そこからはこの世の常でありとあらゆるものが降ってくる。
お金で買えるものもお金で買えないものもごたまぜに。

ふたりはとりあえず椅子に座る。
椅子に座れるのは幸せだ。
次にテーブル。
それがいつの間にか見慣れたものに変わっていくのは幸せだ。
朝の光のなかでふたりはお茶を飲む。
いれたてのお茶を飲むのは幸せだ。
だが何にもまして幸せなのは
かたわらに一人の人がいていつでも好きなときにその手に触れることができるということ。

昔はそんなのプチブル的だなんて言う奴もいた。
でも今じゃ皆知っている。
幸せはいつだってささやかなものだってこと。
不幸せはいつだってささやかなんてものじゃすまないってこと。

しかし幸せはいったいどこまでささやかになれるんだろう。
この当然の疑問に答えるために
ふたりは茶碗をたたきつける。
テーブルをぶっこわす。
椅子を蹴倒す。
この世の常成るものをなにもかも投げ捨てて青空を折りたたみ地平線を消してしまう。
そして少し不謹慎かもしれないがすっぱだかになる。

驚くべきことにそれでも幸せはちっとも減らない。
ひとりの女とひとりの男は手に手をとって我ながら呆然として何もないところに立ち尽くす。

すると時間の深みからまたしてもあの秘密の誰かの声が聞こえる。
「なにもないのになにもかもある。それこそ私の最大の贈り物。それを私は愛と呼ぶのだ」



谷川俊太郎作






++目++

目は何よりも質問である。
その返答は世界である。

目は灯台である。
心は孤独な航海者である。

目は窓である。
季節は窓拭き掃除人である。

目は読む力である。
歴史はかぎりない書物である。

目は自然をたたえる。
涙は世界で一番小さな海である。

目は宥す光である。
視線はことばの水平線である。

目はいつも二つある。
一つはおまえを見るために、
もう一つは僕自身を見るために。



谷川俊太郎作





++KISS++

目をつぶると世界が遠ざかり
やさしさの重みだけがいつまでも私を確かめている・・・。
沈黙は静かな夜となって
約束のように私たちをめぐる。
それは今隔てるものではなく
むしろ私たちを取り囲むやさしい遠さだ。
そのためわたしたちはふと一人のようになる・・・。
私たちは探し合う。
話すよりも見るよりも確かな仕方で。
そして私たちは探し当てる。
自らを見失った時に
私は何を確かめたかったのだろう。
はるかに帰ってきたやさしさよ
ことばを失い清められた沈黙の中で
おまえは今ただ息づいているだけだ。
おまえこそ今生そのものだ・・・。
だがそのことばさえ罰せられる
やがてやさしさが世界を満たし
私がその中で生きるために倒れるときに。


谷川俊太郎作







++ 沈黙++

愛し合っている2人は黙ったまま抱き合う
愛はいつも愛のことばよりも
小さすぎるか 稀には大きすぎるので
愛し合っている2人は
正確にかつ精密に愛し合うために
黙ったまま抱き合う。

黙っていれば
青空は友
小石も友
裸足の足裏についた部屋の埃が
敷布をよごして
夜はゆっくりと
すべてを無名にしてゆく
空は無名
部屋は無名
世界は無名
うずくまる2人は無名

すべては無名の存在の兄弟
ただ神だけが
その最初の名の重さ故に
ぽとりと
やもりのように
2人の間に落ちてくる。



谷川俊太郎作





Getty#6




Don't Marry a Person You Can Live With...

Marry Someone You Cannot Live Without.








To Love is Nothing...

To be Loved is Something...

To love and be Loved is Everything...









We were no longer two people......
We were bound together as tightly as two people can be.


from movie "The Bridge of Madison County"







This kind of certainty comes just once in a lifetime.


from movie"The Bridge of Madison County"





Getty#7

No words are necessary between two loving hearts.
When you kiss me, without uttering a single word,
you speak to my soul.





A part of you has grown in me.
And so you see, it is you and me together
forever & never apart, may be in distance, but never in heart.
If I know what love is, it is because of you.





Without love ourlife is like a body without a soul.





Love is the exchange of two fantasies and the contact of two skins.



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