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2004年01月21日

娘の部屋を掃除していたら　一冊の本を発見！掃除の手を止めて　ちょっとパラパラ読んでみました　気に入ったところを紹介します。

人と自分にやさしくなれる５０の方法　（秋山裕美さん）の中から　

だれもが認める生き方なんてない

ちょっと　落ち込んだ。

「いいえ、女は子供を生んで一人前よ」
その話しを聞いた一児の母に言われた。
なるほど、と思った。

「ほんとうの子育ては、二人目からよ」
二児の母は言った。
「夫の親と同居していない結婚生活なんて、ままごとみたいなもの。
ほんとうに大変なのは、夫の親の介護よ」
夫の親と同居している二児の母は言った。

そのあと、二児の子育てと夫の両親の介護を経験した人に会った。
文句なしの生き方のはずだった。
ところが、その人は首を振った。
「専業主婦はね、一人前と見なされないの。
あなたのような仕事をもつ人のほうが信用されるわ」

世界でいちばん強いものを訪ね歩くネズミの話みたい。
北風が強い。
北風は壁にはかなわない。
壁はネズミにかなわない。
めぐりめぐって、いちばん強いのはネズミになっしまった。
物語はここで、めでたし、めでたしとなる。
でも、ほんとうにネズミが世界でいちばん強いと思う？
たぶん、ちがう。

二児を育て、夫の両親の介護をして、仕事を続けている女性も、
たぶんだれかに何か言われている。
「母親が働いていたら、子どもがかわいそうよ」
なんてね。

だれもが認める世界でいちばん強い者がいないように、
だれもが認める生き方なんて、たぶんない。
なにをやっていても、だれかに何か言われる。
だから一度自分でよく考えたら、あとは、
自分のやりたいことをやればいい。

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