
小松左京さんの中短篇はたくさん読みましたが、「日本沈没」は読んでいません。ベストセラーになって騒がれると読む気がしなくなるという天邪鬼な性格のせいでしょう。(「ダヴィンチ・コード」などは好鬼神が天邪鬼に打ち克った稀な例です)
藤岡弘、いしだあゆみ主演の「日本沈没」(1973年制作/今月18日関西でのみ深夜放映)は、どういう経緯、心境だったのか覚えていませんが、大学生の私が母を連れて劇場に観に行きました。遅かれ早かれ日本が日本海溝に飲み込まれていくというイメージが私の中で定着したことは確かです。
翌年1974年、TBS系でテレビドラマとして放送。主演は村野武範と由美かおる。26話という連続物で半年間楽しませてくれた番組でした。このドラマの最後は、日本人は誰でも他国で生きていけるのかを問いかけていましたね。五木ひろしが歌っていた2曲の主題歌いまでも歌えますよ 五木ひろしのものまねで
それはさておき、 今回の映画 。まあよく出来ていたのではないでしょうか。国が亡びるかというレヴェルの天災地変の前では、人間なんてちっぽけなものです。政府や自治体は出来るだけ犠牲者を少なくしようと懸命になるのは当然のことです。じゃあ誰を救って誰を死なすのかとなった場合、これはもう哲学的な命題ですね。
愛する者すべて失って生きていけるのか。愛する者と自分だけが助かれば、それでいいのか。
石坂浩二ふんする首相のせりふ。 何もしないのが一番いいのではないのか 。私にもその思いが一番説得力ありました。辛い思い痛い思いをして、逃げて逃げて逃げ惑って、やっと助かったかと思った瞬間、我先にと飛び出した男に突かれて頭を固い物にぶつけて割られてしまうなんて、とってもイヤですね(すごい被害妄想!)。
実際そういうカタストロフィーに出くわしたら、理性であれこれ考えるよりイキモノとしての自分に忠実になったほうがいいのかなとも思います。でも出来ることなら、静かに瞑想しながらお陀仏したいものです。考えてみれば、今すぐ答を出す必要のないことでした。
画像は我が家の百日紅。うちのは白い花です。後ろは槙。
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