テレビで放映されたのをビデオに録って初めて観たのが14年前。何故か録り損ねたらしく最後の部分が欠落しており、その部分を観るためにだけレンタルするのももったいないし、かと言って結末がわからないままというのも気持ちが悪いと思いながらも、これだけの年月が過ぎてしまいました。今回は図書館に貸し出しDVDがあったので、それを借りて来ました。どこからが見ていない場面かは何となくわかりました。
この14年の間には、何度も干刈(ひかり)あがたさんの小編「プラネタリウム」を授業で取り上げたり、予想だにしていなかった 離婚なども実際に経験 してしまったりと 、いろんなことが挟まったわけですが、きっと映画の印象も随分変化したはずです。前のことは覚えていないので、今回の感想を。
一言でまとめると、 出演者みんなが自然で巧い演技してるなあ 、というところでしょうか。主役の 十朱幸代 さんは好きな女優さんの一人ですが、この映画では特に光っていると思います。感情を押し殺して黙っていても、何気ない仕草や表情で言いたいことが手に取るようにわかる演技力、凄いです。 二人の息子たちも自然で、伸び伸び演じていて好感がもてます 。
離婚という深刻なテーマをユーモアを交えながら前向きに描いていく 干刈あがたさんの原作もきっと素晴らしいものなのでしょうね。実は原作をまだ読んでいません。
同書に収録されている「 プラネタリウム 」も同じ題材を扱った作品で、普通なら授業でやるのはためらわれる内容なのですが、持って行きようで生徒はものすごく食いついてきます。 伏線や象徴が巧み で、表面だけなぞっていたのでは単なるユーモア小説にみえますが、 じっくり吟味していくと、なかなか味のある深い作品であることがわかります 。他の先生は嫌がっていましたが、私はこの作品が好きで、多くの生徒も好きになってくれました。
1986年の映画ですから過去にご覧になった方も多いかもしれませんが、まだご覧になっていない方にはお薦めです。
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