東京銀座にある「すきやばし次郎」
世界最高峰の三ツ星シェフとして85歳の現在もつけ場に立つ寿司職人
小野次郎さんのお話が雑誌に載っていました。
7歳から丁稚奉公で料理の世界に入り、
26歳で東京京橋の名店「与志乃」へ弟子入り、
40歳のときに独立。
世間の人は7歳で小僧に出されてかわいそうだと言いますが、
私は母親に感謝しています。
もし甘やかされて育てられたら今の自分は無い。
世間の荒波に放り出して、世の中の厳しさを覚えさせてくれたことに感謝している。
昔も今も職人の世界は教えるのではなく、覚えるもの。
だから覚えるか、覚えないかは自分次第だった。
私は絶えず親方の仕事を見て、仕事を盗まなきゃと一生懸命だった。
でも今思うのは、教えてもらったものは忘れる。
しかし、自分が盗んだものは忘れない。
自分が苦労して、必ず自分のものにしてやろうと思ってやっと盗んだ仕事は
もったいなくて決して忘れない。
仕事は合うとか会わないとかではなくて、
こっちから努力して合わせていくもの。
そうして一生懸命やってれば、だんだんかわいくなってきて
自分がその中にはまっていく。
そしてら自分のことも好きになって、仕事も楽しくなっていく。
そんな風に、私は仕事をやってきました。
まだ私は85歳です。
これからも、仕事に一生懸命向かい合って修行していこうと思います。
ひとつのモノを極めていく人ってやっぱりスゴイと思います。
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