あなたがくれた刹那の時間

あなたがくれた刹那の時間

死亡解剖されなかったパパ


とただ単純にそう思っていた。
今日まで・・・

今は死亡解剖をなぜしてくれなかったのか?
という思いでいっぱいだ。

実はバイクの傷害保険の死亡保険がまだ下りていない。
今日担当の方が転勤になったからと新しい担当の方が
挨拶&現状報告ということでうちに来た。先担当の
上司の方が担当になられていた。

事故原因がわからないから保険が出せないのだそうだ。
自殺や飲酒運転、薬物反応がないか、病死ではないか、
その他色々な原因と考えられる要素を消去法で
考えていくしかないのだけど、
目撃者も無い、証拠となりうるバイクも警察から処分を
急がされてもう無い。もちろん主人の遺体も無い。

死亡解剖されていればある程度のことが消去されていく
のだけど・・・

保険屋がいうには、死亡解剖されていなくても血液採取
してる可能性はあるので警察で確認してきて欲しいと…

久々にいく警察署で事故の夜のことが鮮明に思い出される
又、逃げ出したくなった。でも頑張って交通事故係の
部屋に入った。担当の方がいた。
少し待たされて返事はこうだった。
「もうこちらの署の管轄から手が離れてしまっているので
 一切情報開示はできない。保険屋から弁護士介入して
 検察庁に情報開示・閲覧の申し入れをしてください」

まだまだ時間がかかりそうだ。私としてみれば
ちゃんと調べていただいて構わない。パパの名誉の
為にもそうしてもらいたい。

ただ申し入れをしても閲覧させてもらえない情報も
あるらしい。
それで事故原因が確定できなければ
法律の面から答えをいうと保険は出せないらしい。
本来は保険請求をするものが原因を解明する義務が
あるといわれた。だせない。それではあまりにも
気の毒なので会社のほうに例えば半額位でも
出してもらえないかとか
お願いして後は話し合いになるでしょうとの事。

担当の方は直接私の話を聞いたりしているので
できれば満額出せるように何か原因の特定ができることは
ないかと頑張ってくれているようだが・・・

もう何も残っていない今となれば難しい話だ。

もし死亡解剖されていれば・・・
今はそう悔やまれてならない。

4月20日

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