うりぼうず

うりぼうず

オーストラリア3


 かつては、ホテルなどの集まるところは、もっとウルルの近くにあったとのこと。飛行場もウルルのすぐそばだったとか。
 しかし、先住民が自分たちの聖地を守る権利を訴えるようになり、離れた場所に移されたらしい。飛行場跡は、今では潅木がまばらに生えた砂漠に戻っている。
 では、古いホテルはどうなったか。なんでも、その中には今はアボリジニのグループが暮らしているとのこと。そこは、観光客などは立ち入り禁止区域。一種の外国のようなものと考えた方がいいのかも知れない。
 さて、日本でアイヌが同様の訴訟を起こしたらどうなるのか。確か、ダム建設問題であったとおもうが、(二夙谷?だったか)。
 自称単一民族の国の限界が、その辺に現れてくるのだろう。

 さて、麓巡りも終わり、風が収まってきたので、いよいよ登山。と思いきや、登って降りるのに二時間ぐらいかかるのに、許された時間はわずかに40分。駆け上ろうと思うが、かわいいお子様づれ。しかも、まだ風は強い。まず「くう」が途中で怖くなりリタイヤ。安全そうなところまで降ろし、「みい」を伴い、鎖を伝って登るが、風の強さと、後ろを振り返った「みい」ももう限界に。付き添って途中まで降りたが、「ここからは大丈夫」との声に勝手に納得。いたいけな子どもたちを尻目に夫婦でアタック再開。
 でも、時間があまりにも短く、急傾斜の部分が終わるあたりまで到達したが、無念のリタイア。でも、同行グループの中では、一番上までいけました。
 標高だけなら、全体の5分の4ぐらいまではいったので、さすがに眺めは良かった。でも、強風で下りはけっこう怖い。子どもが上まで来ていたら、かなり苦労したのでは。

 さて、ウルルからホテルに戻ると、午後は何にもやることなし。そこで、エアーズロックリゾート内を散策。
 観光用のラクダがいるところがあるというので、リゾート内を走る無料シャトルバスに乗って、ラクダ牧場へ。で、ついてみたら、ラクダが三頭ぐらい、ヒマそうにしていた。大して期待していたわけではなかったけど。
 でも、子どもはこれでもそれなりに喜んで、ワラを拾って食べさせていた。
 そこから、よく道がわからないまま、ホテルへ。途中、奥様がレンズを望遠側にしたままカメラを落とし、鏡胴部分がゆがみ、使用不能に。しょうがないので、ワタシが今回の旅行のために面白がって買った水中カメラが唯一の記録装置に。ズームは効かないし、まったく使ったことがなかったので、いまいち撮れているか不安でした(帰って現像したら、それなりにとれていました)。

 この日は夜に星空観察ツアーに。集合時間が午後9時過ぎだったので、おねむの子どもたちが心配だったが、けっこう元気なもの。気温もそれほどは下がらずにまずまずのコンディション。
 ホテルからマイクロバスで二十分ぐらいの場所へ。砂漠の真ん中にもかかわらず、ときどき明かりが見えた。昨年の西表の方が暗いような気がしました。
 でも、さすがに空気も澄んでおり、満天の星空。解説のオーストラリア人のおじさんもなかなか面白く、子どもたちも自分の星座がちょうど真上に見え喜んでいた。天体望遠鏡も使い、ジュエリーボックスという細かい星が集まった星雲?も、見事なものでした。

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