うりぼうず

うりぼうず

イラン編ーーハマダンからフィン


 朝、コンパクトカメラが故障。これ以後、一眼レフのみ稼動。ハマダンのモスクなど見学。
 この日もバスの移動が多いが、これはワタシ決して嫌いではない。草一本生えていないような岩山や、遊牧ぐらいにしか使えないような草が生えているだけの乾燥した大地の連続だが、地形によって、地下に水脈があると思われる場所には、それなりに植物が生えている。また、カナート(山の裾野から地下トンネルを掘って、水を導くペルシャ文明圏特有の水利機構)を維持するための竪穴を見たり、砂漠の真ん中のオアシスを利用した果樹園があったり、興味をもてれば、決して飽きる光景ではない。

 さて、聖地コム。ファティマ廟で知られている。ちなみに、イスラム教徒にとって、モスクと廟は別物であることを知った。モスクは、ひたすらに神に向かって祈る場所。ここで、「子どもが受験に成功しますように」などと祈ってはいけません。しかし、廟、これは聖人のお墓みたいなものだけど、ここには現世利益的なお願いをすることができるようです。しかし、ファティマ廟には、異教徒は入れてもらえません。外側から見物し、門前の土産物屋でお菓子を買って帰りました。ちなみに、円形の缶に入った、せんべいのような形をした甘い(中近東のお菓子は、とにかく甘い)お菓子、ワタシは勝手にホメイニせんべいと名づけてしまいました(コムは、ホメイニ師の根拠地だった)。

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