うりぼうず

うりぼうず

家族論?


 著者がフィールドワークをした愛媛県の山村の戦後まで続いて李いた出産の慣習には、驚かされた。夫がほとんどの場合、出産の介助をしたとは。
 今、流行の立会い出産なんてものではない。産婆さん並みの活躍。思わず、「日本」というものを考えさせられた。「日本では○○」という言葉でひとくくりにされる事象の中で、多くの例外が存在すること。いや、例外ではなく、もともと多様であったものが、例外的なものが代表的なもののように語られることの多さにも。
 また、子どもたちが生まれるときに、もう少し、お産というものを突き詰めて考えてみればよかったという後悔も。
 まあ、多胎で帝王切開しかも、7ヶ月ぐらいの時に転勤と重なり、奥様の実家に帰してしまったのだから、何もできようはなかったのだが。いや、そこでもう少し考えていれば何かは出来たような気がする(その何かがなんだかようわからんが)。

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