なんてのどかななんだろう…と
自然に笑顔になりました
先週は、木枯らしも吹いて慌てて冬服を出したのに
今週は、薄手の長袖シャツで十分な暑さ…
バスも、暖房が入っていたと思ったら昼間は冷房が効いています
慣れないと仕方がないのですけれど、季節と想い出が連動しているから
なかなか更新できないでいます
話が飛びますけれど
京都にはレトロな喫茶店や純喫茶がたくさんあって
今どきのカフェではなく、独特の心地よい時間が流れています
クラシックが流れているところもあって
学生時代から良く通っていました
そういえば、その頃から不思議と喫茶店は独りが好きでした
ワイワイと友達と話をするには、落ち着いた喫茶店ではなくて
カフェですよね
この街には賑やかで華やかな世界と
静かで個別的な世界が背中合わせになっているような気がするときがあります
独りになった時、とても絶望的で奈落の底へスローモーションで落ちて行くような感覚に襲われましたけれど
何処かで、何かが私を受け止めてくれているような
錯覚にも似た感覚がほんの少しありました
それが何なのか
私の単なる希望的観測の幻想か…
わからなかったのですけれど
最近、この街の雰囲気が独りであることを拒絶していないのではないかな、と思えるようになったのです
たぶん、そんな目に見えない力のようなものは
多くの人がなんとなく気が付いていて
疲れ果てていたり、傷ついた時に
ふらりと一人で、この街へ癒されに来られる方がそれなりに多いのだと思います
雑誌の特集にもなっていますものね
『一人の京都』とかいう感じのタイトルで、特集が組まれているのを何度も見かけたことがあります
今年の12月号の婦人画報の特集は
『ひとりがいい、京都旅』
独りで静かに時間を過ごすことができる街なのだと思います
夫が最後の時を過ごしている時に私に言ったの事の一つに
『ママ、この街は良い街やから引っ越す事なんか考えないでここに住んでいる方が良いよ。独りに思うかもしれんけど誰かが見守ってくれている…と思うから』
と言ったことを思い出します
聞いた時は、よく意味が解らなかったのですけれど
最近、だんだんと意味がわかってきたように思うのです
夫も、この街で生まれ育ったからこそそう思ったのだろうし
とにかく、私を独りにすることが不安でしかた無かったのだろうな、と思えます
だから、夫が最後に
少しでも穏やかに生活できるのはこの街だと信じるほど
この街は、独りでも大丈夫なのだと思います
夫が愛したこの街とこの街の風景…
できるだけ、この場所で住み続けたいと
今は、はっきりと思うのです
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