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日本サッカー協会が24日、ワールドカップ・ブラジル大会アジア最終予選の日本代表メンバーを発表した。そこに、FC東京のMF長谷川アーリアジャスールの名前はなかった。その日に、チームの練習に合流したアーリアは前向きだった。
「いい経験をしました、光栄でした、で終わりたくない。この結果を受け入れて、日々成長していきたいと思いますよ」
1年前、タッチライン脇からゲームを眺めていた。所属していた横浜F・マリノスでは、悔しさを押し殺し、体を温めて出番を待つ時間が続いた。「マリノスでは本当にいろんなことを学ばせてもらったと思う。でも、腐る暇なんてなかった。気持ちを整えて、それでもやり続けていかないと。そういう姿勢を先輩たちからも学んできた」。
そして、開幕前に「自分が生きる場所」を求めてFC東京への移籍を決めた。その決断は間違いじゃなかった。開幕から定位置を確保すると、チームの主力として欠かせない存在となっていった。さらに、23日に行われたアゼルバイジャン戦で日本代表に初招集された。「サッカー選手で目指さないと言ったら、それはうそになる」と言い、夢にまで見た場所へと近づいた。しかし、ベンチには座ったものの、代表デビューの機会はまだ遠かった。
「考えてみると、去年までマリノスのベンチに座ってたんですよ。それが、半年間でここまできたことは自信にもなった。でも、それに満足することなんてない。期待してもらいたいし、間違いなくプラスになった。すぐに2試合続く。まずは、その試合を楽しみたい」
26日には、J1リーグ第13節浦和レッズ戦に出場し、中3日でACLラウンド16の広州恒大戦に臨む。高温多湿の環境下で座っていても汗が吹き出る。完全アウエーの中で迎えるACL8強を懸けた一発勝負は、スリリングな展開となるはずだ。しかも、4万人を超える大観衆を味方にする中国超級のチャンピオンクラブが相手。それでも、アーリアは「超どアウエー!? やりがいがあるでしょ」と不敵に笑う。
「おれは、あきらめる気なんてサラサラないから。チームでも、代表でも、上があるならとことん上り詰めたい。でも、これまでやってきたように、一個、一個かな。一段飛ばしなんてないから。今何ができるのかを冷静に判断しないと。これまでもコツコツやってきたんだから。そこはぶれずにいこうと思う」
この半年、はた目からは駆け足で進んできたように見える。ただ、目ん玉の奥は初めてFC東京のクラブハウスに足を踏み入れたころのままだ。いつだって「やってやる」というギラつきがある。長谷川アーリアジャスール。少し長い名前の男は、中国でFC東京とともに胸に描く雄図(ゆうと)をまた少し広げようとしている。
取材・文:馬場康平
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