虚

自覚と発覚




  「何がそんなに楽しいの?」

  「酸素を吸って二酸化炭素を吐き出していることが。」

  「何も面白くないってこと?」

  「さあ、どうだろうね。」

  「じゃあ、なんでいつも笑っているの?」

  「世界が僕を呼んでいるからだよ。」

  「どうしてそんなにひねくれているの?」

  「前世からだからね。」

  「何がそんなに楽しくないの?」

  「始めからそう聞きなよ。」




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