祝祭男の恋人

祝祭男の恋人

Jun 3, 2005
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カテゴリ: 小説をめぐる冒険

 とはいえ、16年前には私はまだ小学生で
 新聞の見出しを目に留めた記憶が
 あるばかり。
 作品を読み始めたのは
 大学生になってからで、
 それ以来、いわゆる『闇三部作』の
 『輝ける闇』と『夏の闇』の文庫本は
 ボロボロになるまで持ち歩いている。


 豪放磊落の旅人、魑魅魍魎の食通
 縦横無尽な読書家、大胆不敵な釣り師、
 鬱の哲人…いくらでも名の付く巨人である。

 が、文章は形容詞から腐る...
 開高健はそのことをよく知っていた。

 昨年、同じ写真家高橋昇によって『男、が、いた、開高健』が
 出版された。今回の内容も写真としては重複するものも多いが、
 紙質も上等になり、『オーパ!』シリーズの取材に同行した
 思い出のエッセイも愉しめる。
 しかし、開高健の人柄や思い出を偲ぶ書物は数多いのに、
 文学作品を論じたものが少ないのはどういうことか?


 驚くが、出版されればついつい飛びついてしまうのも不思議だ。

 エッセイの中にもあったが、
 要は、『騙される』ではなく、完全に『誑し込まれ』ているのである。
 いつだったか、村上春樹の談話で、
 『文章の力で読者を誑し込ませる』ことをジョン・アーヴィングから

 いま多くの読者が村上春樹を求めるみたいに、
 私は今もって、開高健に誑し込まれている。

 昨日から『青い月曜日』を読み返している。






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Last updated  Jun 3, 2005 12:48:39 PM コメント(1) | コメントを書く
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