祝祭男の恋人

祝祭男の恋人

Sep 10, 2005
XML
カテゴリ: 映画をめぐる冒険


池袋は今日が初日、ということで、
犬童一心監督が、プロデューサー、役者さんを引き連れて
舞台挨拶を行った。
主演の二人、柴咲コウとオダギリジョー他の撮影があるとかで、
来てはいなかった。

犬童監督は、大きな栗みたいな頭をされて、
割と大柄な感じの人だったが、
なんとなく陶器の光沢めいた声で、ポツポツと喋るので、


『ジョゼと虎と魚たち』を見て胸撃たれていた頃は、
てっきり女性の監督に違いないと信じ込んでいた
(名前の読み方が判らないし…)が、男性であった。

監督は五年前に『メゾン・ド・ヒミコ』の構想を練り始めた。
脚本を書き出した頃は、プロデューサーからも、
「売り方がワカラナイ」と企画を断られていたらしい。
監督も、プロデューサーも口を揃えて「好みの分かれる作品だ」、と言う。

柴咲コウとオダギリジョーの魅力に惹かれて足を運んだ観客にとっては、
充分に満足のいく作品だったのではないかと思う。
柴咲コウ演じる「サオリ」という女性像は、
この人どういう女性なんだろう?と思う以上に柴咲コウそのまま、

オダギリジョーは、男の私でももうちょっと見ていたいと思うくらい、
かっこいいし、ナイーブだった。

『メゾン・ド・ヒミコ』というのは、
「サオリ」の父親である元ゲイバーのママ(ヒミコ)が開いた
ゲイのための老人ホームのこと。

「サオリ」は小さな塗装会社の事務をしているんだが、
幼い頃母親と自分を捨てた父親(しかもゲイ!)
を恨んでいるわけである。

その「サオリ」が「メゾン・ド・ヒミコ」にやって来ると、
何となく『ガープの世界』とか、『カッコーの巣の上で』を
連想する様相を呈する。

個人的には柴咲コウの勤めている塗装会社の「しみったれ感」とか、
心の隅でバニーガール姿に未練をもってる
「サオリ」の「垢抜けなさ具合」に胸撃たれていたし、
そこにオダギリ君がやって来るあたりはゾクゾクする感じさえした。
どちらかというとそっちメインの話が見たかったように思う。
というのも、ちょっと話が逸れるが、
ちょうど長嶋有の『泣かない女はいない』
という短編をぱらぱら読み出したところで、
映画の中でもそういう女性の心象風景が開けてくるかも、
と期待したからであった。

というわけで、個人的に満足した。
が、作品自体がもっているナイーブさにはあまり入り込むことはなかった。
監督は、冒頭にでてくるブランチの食卓風景がこの映画の肝だ
というような発言をされていたが、
私としては、中盤のクライマックスでみんなが
『また会う日まで』に合わせて輪になって踊るシーンが
実に心に染みて、忘れられない。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  Sep 11, 2005 01:38:23 AM コメント(3) | コメントを書く
[映画をめぐる冒険] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

Keyword Search

▼キーワード検索

Calendar

Favorite Blog

ブライスの自然の恵… ブライス 007さん
「ビジネス書の編集… ビジネス書の編集者さん
一日一回誰かを笑顔… 広瀬ミオさん
本との関係記 村野孝二(コチ)さん
電脳快感日記 blue-daisy-planetさん
Cosmopolitan Book V… Hemingwayさん
南包の風呂敷 南包さん
記憶の住処 黒川大和さん

Comments

海のくまさん@ チン型取られちゃったw http://onaona.mogmog55.net/inppioa/ 俺…
ボーボー侍@ 脇コキって言うねんな(爆笑) 前に言うてた奥さんな、オレのズボン脱が…
もじゃもじゃ君@ 短小ち○こに興奮しすぎ(ワラ 優子ちゃんたら急に人気無い所で車を停め…
通な俺@ 愛 液ごちそうたまでしたw http://hiru.kamerock.net/w5d9ei9/ フ○…
地蔵@ 驚きのショックプライスw コウちゃんがこないだ教えてくれたやつ、…

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: