祝祭男の恋人

祝祭男の恋人

Jan 17, 2007
XML
カテゴリ: 心をめぐる冒険


 非常に興味深く読んだのだけど、それについて何かを説明しようとすると、うまく言葉が見つからないので、まずは、前作の『EQ こころの知能指数』のことを少し思い出してみたい。これは数年前に、鬱的状況に陥っていたときに多分読んだのだと思うが、その本によると、こころの知能指数「EQ」という言葉を、「自分自身を動機づけ、挫折してもしぶとくがんばれる能力」と定義していて、「自分自身の情動を知る」「感情を抑制する」「自分を動機づける」「他人の感情を認識する」「人間関係をうまく処理する」という五つの領域に能力を分類していた。そのころは多分、自分の情動を観察し、上手にコントロールすることを熱望し熱中していたと思うので、随分面白がって読んだに違いない。

「SQ」は、というと、何がSQなんだか広範に渡りすぎていてうまく説明できないが、個々人の情動コントロールの能力だけでなく、著者の言葉を借りると、「二人の心理学、すなわち人と人が心を結び合ったとき何が起こるかを考えようとし」たわけで、そこではより深い「共感」や社会的な場面での情動コントロールが強調されている。
「人間は相互にかかわりあって生きていくように神経回路ができている」とか、「人間の脳はもともと社交的にできている」とか、「脳は否応なしに相手の脳とつながってしまう」といったことが最近の脳神経学の研究などによって発見されてきている、ということだけれど、そりゃあそうでしょう、ともっと前からそんなことは知っていたように思うが、多分そうでもないのだろう。

たとえば、

●ミラー・ニューロンという神経細胞は、他人が起こそうとしている行動を察知し、即座にそれを模倣しようとする。

●魅力的な女性からまっすぐ見つめられると、男性の脳内では快感を喚起する化学物質ドーパミンが分泌される。しかし、女性が別のところを見ているときには、ドーパミンの分泌は起こらない。

などと書いてあると、何が面白いのか分からないが、妙にワクワクしてしまう。あえて科学的に説明されなくとも、我々はそのように生きてきたはずなのだけれど、マウスの実験からも「思いやりの本能」が備わっていることが確認されたり、「自分の人生で最も幸福だった瞬間を思い浮かべてみたときと、非常に親しい友人にとって人生で最も幸福だった瞬間を思い浮かべてみたときでは、脳内で活性化する回路はほぼ同一だ」と実験で確認されたと言われると、なぜだかとても興奮してしまう。

もちろんこの他にももっとたくさんの興味深い事例が紹介されているわけだけれど、EQを読んだときからある程度の時間が過ぎ、今、SQを読んで感じるちょっとした理解の違いや、あるいは理解の深まりが、結局は数年間のうちに自分に起きた変化や深まりをそのまま表しているように思えたのが面白かったんではなかろうか?







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  Jan 18, 2007 01:32:23 PM コメント(58) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

Keyword Search

▼キーワード検索

Calendar

Favorite Blog

ブライスの自然の恵… ブライス 007さん
「ビジネス書の編集… ビジネス書の編集者さん
一日一回誰かを笑顔… 広瀬ミオさん
本との関係記 村野孝二(コチ)さん
電脳快感日記 blue-daisy-planetさん
Cosmopolitan Book V… Hemingwayさん
南包の風呂敷 南包さん
記憶の住処 黒川大和さん

Comments

海のくまさん@ チン型取られちゃったw http://onaona.mogmog55.net/inppioa/ 俺…
ボーボー侍@ 脇コキって言うねんな(爆笑) 前に言うてた奥さんな、オレのズボン脱が…
もじゃもじゃ君@ 短小ち○こに興奮しすぎ(ワラ 優子ちゃんたら急に人気無い所で車を停め…
通な俺@ 愛 液ごちそうたまでしたw http://hiru.kamerock.net/w5d9ei9/ フ○…
地蔵@ 驚きのショックプライスw コウちゃんがこないだ教えてくれたやつ、…

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: